l wish to be your only one …エピ４ー２

ヒカル…４９ ページ2

トモセンセと話してる時鳴ったケータイ

着信画面を見たトモセンセが、訝しげな顔してオレを見た…ん、なんで？


｢…ヒロミツだ…｣
｢はえ？｣


なんでこんな時間に宏光がトモセンセに…

あらぬ妄想をしかけるけど、そんなワケはなくて…


タップしてケータイを耳に当てたトモセンセの口から、思ってもみなかった言葉が聞こえた


｢…赤ん坊が熱？…｣



はあ？ヒカルが熱出してるってことか？


驚いたオレは、トモセンセのケータイを奪い取り、宏光に聞いた



｢もしもしひろ？太輔だ、ヒカルが熱出してるって、いつから？｣


TELの向こうで息を飲んで絶句してる宏光がいるのがわかる、だよな、アイツはトモセンセがアメリカにいるなんて、ましてや今パーティで同席してるなんて思っても無いだろう



ラチがあかないと判断したのか、トモセンセはオレからケータイを取り上げた


｢貸せってっ、もしもし宏光…ヒカルくんか？熱出してるって、今どんな感じだ、吐いたりとかしてないのか？｣



呆然としてるオレの目の前で、小児科医の顔に戻ってるトモセンセ、テキパキと宏光に指示しながら、落ち着かせるように時折、《大丈夫だ、心配しなくていい…》と優しい声で伝えてる



そして、一通り終わるとオレに向き直り


｢タイスケ、お前んち行っていいか？｣と聞いてきた


｢当たり前じゃん、トモセンセ、ヒカルのコト診てもらえますか？お願いします、…ギル悪い、オレトモセンセ連れて家に帰るわ｣

｢わかりました、私の公用車でご自宅までお送りします｣


そう言って、ケータイから運転手に連絡すると、３人でエントランスに向った


受付の人に、内容だけ手短に伝えて、クロフォード会長にお伝え頂く様に伝言を頼んだ




直ぐに到着したギルの車…乗り込んだオレ達を確認すると、運転手は直ぐに発進させた…

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