winter lover ＊６１ ページ13
今のサラに…かけてやる言葉が見つからない…
「…サラ…」
宏光の小さな声が、サラの名を呼んだ…サラの顔が宏光に向き、《大丈夫…》の返事の代わりに微笑んで、少し頷いたように見えた…
「言いたいことはそれだけ？なら出ていきなさい、ディヴィット、あなただけは絶対に許さない！必ず破滅させてやるわ！その日を楽しみに待ってなさい！」
怯むことなく、サラはディヴィットにそう言い放った
「怒りに震える表情すら美しい…キミになら破滅どころか、殺されても本望だな…」
ディヴィットは平然とサラにウインクを飛ばし、そして、サラの傍にいるオレと宏光に、挑発的な笑顔が浮かべ、目を向けてきた
「タイスケ、私に感謝しろよ、今のヒロミツは最高に楽しめるカラダに仕上がってる…ｸｽ…せいぜい愛してやれよ…痛みに苦しみながらも、相手を貪るように求めて快楽を欲しがる姿…まさに極上のLOVE・DOLLの完成だ…」
そう言って、笑いながらディヴィットは部屋を出ていった…
「…何てヤツだ、アイツ…狂ってる…」
「そうよ…もし人の姿をした悪魔がいるとしたら…間違いなくアイツよ…なんておぞましい…」
「…たい…」
「…ひろ、もう大丈夫だから、一緒に家に帰ろうな…ごめんな…オレのせいで怖い思いさせて…」
「…違う…太輔のせいじゃ…ない…」
力の入らない細い声…床に座り、ベッドサイドにもたれ掛かるようにして、カラダを支えてる宏光に、オレは自分が着ていたコートを着せかけようとした…だけど首を振って拒否を伝えてくる宏光…頬に伸ばした手も、触れる瞬間、宏光がカラダを震わせ、やはり拒否を示してきた
「宏光…？」
「…たい…っ…」
「…どうしたの…オレに、触れられたくないのか…？」
オレのその言葉に、悲しそうな表情を浮かべ、小さく頭を振った…
「…違うわ…、ヒロミツ…触れられると凄く痛いのよね…あんなクスリ…っ、ごめんなさい…っ…私が不用意にトラップのことなんか口にしなければ…」
サラが、床に座り、宏光に寄り添うように近づき、頬に触れるギリギリのところで手を止めた…
「タイスケ…ヒロミツがディヴィットに飲まされたクスリ…私があの日、飲まされたものと同じなの…《devil sweet》…カラダの痛覚神経だけを刺激してくるから、少し触れられただけでも、強い痛みが走るの…それと同時に快楽を与えられるコトをカラダ中が欲求する…この甘い香りが、クスリが完全に効いてきたサインなの…」
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GAYASAKURA(プロフ) - リサさん» こんばんは！コメありがとうございます！ウチの藤北ちゃん気に入って下さって嬉しいです！褒めコメに恐縮しまくりです！レンフレも読んでくださったんですね、嬉しいです！どっちも無駄エピ多くて長いのですが、宜しければまた覗いて見てください！コメ感謝です！ (2016年1月15日 20時) (
レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
リサ(プロフ) - こんにちは。レンフレからこちらの作品を知って読んでましたが、めちゃくちゃ面白かったし、感動的でした。他に何も手につかない程、没頭して読みきりました！いい作品に出会えて幸せです。これからも頑張ってください。レンフレも面白い！天才です！ (2016年1月15日 12時) (レス) id: 4a4c61d879 (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - みっくんと藤北大好きさん» 初めまして！コメ返帰せてなかったですね、ごめんなさーい焦焦！お気に召す裏wwになるといいのですが、何かと経験不足なので…wwエピ３、レンフレの目処が立ったらUPしまーす！または宜しければ覗いてくださーい！コメ返遅くなってホントにごめんなさいっ！お許しを！ (2016年1月5日 20時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
みっくんと藤北大好き - 初めまして!コメント読みました！裏入れて全然OKです。むしろ入れていただいてとても感謝しています！エピ3楽しみにしています！ (2016年1月2日 0時) (レス) id: 4a927e070f (このIDを非表示/違反報告)
GAYASAKURA(プロフ) - みっくんと藤北大好きさん» おはようございます！初めまして！コメありがとうございます！キュンして下さってたらホントに嬉しいです！今回ちと裏暴走の回になって反省点も多いのですが、気に入って下さって嬉しいです！エピ３もその内UPの予定なので、宜しければ覗いてみてくださーい！コメ感謝！ (2015年12月30日 8時) (レス) id: 0cce3636ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：GAYASAKURA
| 作成日時：2015年12月13日 9時
