愛し君へ26…和&宏4 ページ29
胸が切なくなる程の宏光さんの泣き声が、徐々におさまり、それにつれて、オレの背中にギューッとしがみついていた両手から、少しづつ力が抜けてきた…
だいぶ落ち着いてきたかな…
「ヒロ坊ちゃん…大丈夫…ですか?」
コクンと頷いて、顔を上げ、オレの顔を恥ずかしそうに見上げてくる…
「ん…」
涙は止まったようだけど、長いまつげはまだ濡れていて、ついでにほっぺが真っ赤…
(フフ…赤ちゃんみたいだな…)
「はい、どうぞ。。。」
サイドテーブルからタオルを出し、お湯に浸して渡してやると、照れくさそうに笑って、ゴシゴシ顔を拭きだした
「プハァ…ありがとう和真…ゴメンね、泣いたりして…」
「いいんですよ、オレの前ではどんなヒロ坊ちゃんでも構いませんよ」
とりあえず落ち着いてくれて良かった…彼の頭を撫でながら、ホッと息をついた。。。目の前のヒロ坊ちゃんはいつものキレイな笑顔を浮かべ、澄んだ瞳でオレをまっすぐ見つめてきた。。。
(―…やっぱり…似てるから…だよな…―…)
すがりついてきた宏光を抱きしめた時に湧きた上がった、戸惑うほどの想い…邪な感情なんかあるはずない…
「和真…?どしたの?」
「どうもしませんよ、ご気分は悪くないですか?」
「うん、もう平気!ありがとう…あ、和真のシャツ…わぁ ぁ、ぐしゃぐしゃになってる!ごめーん!!」
「あー、このシャツ気に入ってたんですけどね…、困ったな。。。もう着れないかな…そうそう、ラスト1点だったんですよねー…チラッ」
「え、そうなの?どうしよう…ゴメン、ゴメンね、和真…」
本気で焦っている宏光さん…ちょっとからかいすぎたかなwww
「あはは、ウソですよ、洗濯しちゃえば大丈夫ですから!!」
「へ…?…もぉぉ和真のバカぁ!」
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GAYASAKURA(プロフ) - りんりんさん» はじめまして!コメありがとうございます!そうなんです…も、この和亮藤北は名前だけ借りたほぼオリキャラになっちゃいました、ご不快に思われたらゴメンなさい!でも、目を通してくださってありがとうございます!良かったら又覗いてやってくださいねー! (2015年9月23日 13時) (レス) id: 9f07080ee9 (このIDを非表示/違反報告)
りんりん - 和真は、太輔ですよ? (2015年9月23日 12時) (レス) id: 16cb4729e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:GAYASAKURA | 作成日時:2015年7月19日 16時