検索窓
今日:11 hit、昨日:3 hit、合計:58,595 hit

20 ページ20

.



 驚いた顔が今まで見たことない顔で少し笑ってしまう。

 「私、好きでもない人とさすがに付き合おうなんて思わないよ。」


 そりゃあもちろん、友達とかに言った好きなところは顔っていうのは嘘ではないけど、志麻自身のこともちゃんと好き。志麻に言ってこなかったのは志麻が、本当はどう思ってるのかわからなかったから。

 「はあぁぁぁ…。」

 大きなため息。

 ぽすん、と志麻の額が私の鎖骨らへんに軽く乗せられた。髪の毛が当たって少しくすぐったい。


 「…もう、合コンなんか行かんといて。」

 「いいよ。志麻も行かないでね?」

 「おん。」


 坂田くんに志麻がかわいい、なんてラインをしたらどんな反応が返ってくるのか少し気になるけど、それより今はこうやってもう少し志麻と話をしよう。



 「ていうか、志麻が引き留めてくれたら合コンなんて行かずに済んだのに。」

 「…ごめん。」

 半ば八つ当たりのように怒られたことを思い出してそういえば、素直に謝ってもらってなんだか少し罪悪感。

 「仕方ないなぁ、今度甘いものでもおごってね。」

 「ええよそんくらい。」

 まあでも、志麻の好きなスタバを選んであげようかなと思うくらいには怒ってないんだけど。ちょっとくらいいいでしょ、こんなこと言ったって。

21→←19



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (103 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
119人がお気に入り
設定タグ:歌い手 , 志麻
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年12月28日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。