・ ページ9
「ふぅ。」
掛け持ちで行っていた別ユニットの曲も、残すはレコーディングのみとなった。
一番の爆弾である、黒崎さんと一十木くんのユニットは…
未だあの話し合いから進んでいないのが現状だ。
そもそも、QUARTET NIGHTが忙しいからしょうがないんだけど…
「A、無理しなくていいから。
蘭丸先輩もやりたくないみたいだし…。」
「ううん!一十木くんと黒崎さんのユニット、私、絶対成功させるから!」
「でも、もう時間もあんまりないんでしょ?」
「それは…でも、絶対みんなが納得いくような仕上がりにしたいの。
作曲家として、手の抜いた曲は作りたくない。
いつでも本気でやりたいの。」
「本気…?」
そう、せっかく歌ってもらうんだもん。
不満を残したまま、未完成の曲を歌わせるなんて。
「だから、もう少しだけ…まってて。」
.
.
「ランマル。何イライラしてるの。」
「してねぇ。」
「…これから仕事なんだけど。」
「んなこと分かってる。」
「…。」
最近のランマルは、ずっとこんな調子。
周りのユニット曲が1つ完成するたびにイライラ度が増していくばかりだ。
「…藍は終わったのかよ。」
「ユニット曲?
そうだね、9割は終わったよ。」
「…。」
「連絡もとってないの?」
「あぁ。来ねぇよ。」
「話したの?あれから。」
「…。」
この調子じゃ、最初の打ち合わせの日から話していないんだな。
まぁ、最近はお互い忙しくて顔を合わせれば奇跡くらいの多忙ぶりだったからな。
「今Aが来てまた同じ内容の打ち合わせが始まったらランマルはどうする?」
「は?」
「何が気にくわないのかは知らないけど、ランマルはどうしたいの?」
「俺…は…。」
「…今日、仕事が終わったらここに来るように言ってあるから。」
「…誰がだ。」
「とぼけないでよ。Aに決まってるでしょ。
仕事に支障が出るから。
解決させるならさっさとしてよね。」
「はぁ!?何勝手に…」
うるさいな。本当は、ちゃんと会って謝る機会伺ってたんでしょ。
「言わなきゃわからないことばっかりなんだよ。みんなレイジみたいにわかりやすい顔してないんだから。」
「…。」
まだ納得いかないような顔をしている。
これでも最大のチャンスを与えたつもりだ。
自分から謝ることが苦手なランマルにとってはいい機会だろう。
134人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぴかんち(プロフ) - aiaiさん» わ〜!!ありがとうございます!! ユーザー名違うんですけど、翔ちゃんのアイコンなので、よろしくおねがいします!!! (2018年5月11日 22時) (レス) id: 1c983642ca (このIDを非表示/違反報告)
aiai(プロフ) - ぴかんちさん» ほんとですか!!私の載せとくので良ければフォローください!@aiai_Seiyuで見つかると思うんで…そうですね!頑張ります! (2018年5月6日 22時) (レス) id: cf55e6d6ff (このIDを非表示/違反報告)
ぴかんち(プロフ) - aiaiさん» 社会人だと平日に余裕でイベント参戦出来るのでほんっと強みです笑 ライブは土日多いので戦争ですけど… Twitter!やってます!! (2018年5月6日 19時) (レス) id: 1c983642ca (このIDを非表示/違反報告)
aiai(プロフ) - ぴかんちさん» そうですね〜!わかります(;_;)ぴかんちさんTwitterとかやられてるんですか??私も来年社会人デビューです!ぜひイベントで会いたいです! (2018年5月2日 21時) (レス) id: cf55e6d6ff (このIDを非表示/違反報告)
ぴかんち(プロフ) - aiaiさん» 社会人、正直しんどいです!笑 行く時間も帰る時間も学生と全く違うので… わー!イベント基本ぼっち参戦なので、会えたら嬉しいです…(T ^ T) ただ当たったら当たったで物販かほんとに心配ですよね、ペンライト無しの参戦だったら悲しすぎる… (2018年5月1日 20時) (レス) id: 1c983642ca (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぴかんち | 作成日時:2017年11月30日 1時