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・気 付 く ページ42

「…一人で寂しい思い、してねぇか?」


その言葉に私はハッとした。

その儚く寂しげな声色の黒崎さんに、思わず声をかけてしまいそうなほどに。


「俺のこと、嫌いになっちまったのか。」

違う、

違うよ、ダメなの、一緒にいたら。
だって私は…私は…


「…俺は、信じてる…。」

その淡々とした質問に、私と同じ名前で呼ばれたあの猫は「にゃー」とだけ返事をしていた。

声をあげないように、必死に涙をこらえて
それでも溢れてくる涙を拭いもせず、私はただただ泣いていた。

しばらくして黒崎さんは出て行ってしまった。

「ふっ…う…くろ、さきさ…」

久々に声をあげて泣いた。

会いたい。
会っちゃダメ。

話したい。
話しちゃダメ。

引き止めたい。
背中を押して。

ダメなの、こんな、自分勝手な感情。

出てきちゃダメなのに。
出てきて欲しくないのに。



邪魔になっちゃう。
重りになっちゃう。

それでも、


私はきっと、









「…好き…」

.
.



私が部屋に帰らなくなって2ヶ月が経った。

シャイニング事務所の廊下には、小野瀬さんのバンドが行う野外ステージのポスターが貼ってあった。

とうとう、来週に迫ったそのライブ。

そして、QUARTET NIGHTもドームツアーが近づいてる。

今から差し入れのケーキと、できたてのみんなの曲を渡しに行く。

渡しに、行くだけ。

もし部屋に、彼しかいなかったら。

私はどうしようか。

何を言えばいいんだろう。

まず先に、謝るべきだろう。

たくさん心配をかけて、挙げ句の果てにアッサリと姿を現すんだ。

きっと黒崎さんだけじゃない、
みんなにも怒られるかもな。


「すーーー…ふぅ…。」

部屋の前でゆっくりと深呼吸をした。

コンコン、


と、いつもならなんの躊躇も無く開ける扉にノックをした。

なんだか変な気分。

「はいはーい!
お待たせマッチョ…ち…。」

「嶺二さん。お久しぶりです。」

「Aちゃん…!
…えーっと、何から話せばいいか。
取り敢えず中で…「いえ、すぐ出かけますので…。」

私が嶺二さんの言葉を遮ると、嶺二さんは不思議そうな顔をした。
「…どうしてそんな嘘つくの?
お兄さん悲しいな。」

「えっ…。」

「ただでさえ、顔見れなくて辛かったのにさぁ?
そんな嘘つかれたら、僕ちん泣いちゃうぞ☆」

記憶通りの嶺二さんを見たら、なんだか心が温まった。

私が居なくとも、みんなはみんなのままだったようだ。

・→←・気 付 く



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ぴかんち(プロフ) - aiaiさん» わ〜!!ありがとうございます!! ユーザー名違うんですけど、翔ちゃんのアイコンなので、よろしくおねがいします!!! (2018年5月11日 22時) (レス) id: 1c983642ca (このIDを非表示/違反報告)
aiai(プロフ) - ぴかんちさん» ほんとですか!!私の載せとくので良ければフォローください!@aiai_Seiyuで見つかると思うんで…そうですね!頑張ります! (2018年5月6日 22時) (レス) id: cf55e6d6ff (このIDを非表示/違反報告)
ぴかんち(プロフ) - aiaiさん» 社会人だと平日に余裕でイベント参戦出来るのでほんっと強みです笑 ライブは土日多いので戦争ですけど… Twitter!やってます!! (2018年5月6日 19時) (レス) id: 1c983642ca (このIDを非表示/違反報告)
aiai(プロフ) - ぴかんちさん» そうですね〜!わかります(;_;)ぴかんちさんTwitterとかやられてるんですか??私も来年社会人デビューです!ぜひイベントで会いたいです! (2018年5月2日 21時) (レス) id: cf55e6d6ff (このIDを非表示/違反報告)
ぴかんち(プロフ) - aiaiさん» 社会人、正直しんどいです!笑 行く時間も帰る時間も学生と全く違うので… わー!イベント基本ぼっち参戦なので、会えたら嬉しいです…(T ^ T) ただ当たったら当たったで物販かほんとに心配ですよね、ペンライト無しの参戦だったら悲しすぎる… (2018年5月1日 20時) (レス) id: 1c983642ca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぴかんち | 作成日時:2017年11月30日 1時

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