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・助 言 ページ31

タラタラとお説教を垂れながらも、救急箱を用意して怪我の具合を確認する一ノ瀬さんは、まるでお母さんのようだった。


「それで、Aは今日何しに来たの?」

「あ、一ノ瀬さんに相談事で…」

「へぇ…、ねぇ!俺も聞いていい?」

「ダメです。誰に口走るかわからないでしょう。」

「え〜!俺大丈夫だよ〜!」

お茶を淹れる一ノ瀬さんの後ろでジタバタと暴れる一十木くん。

時折「トキヤ〜」とチラチラ様子を伺う一十木くんは、駄々をこねる子供のようだった。


「それで…嫉妬、してるんでしょう?」

「嫉妬?」

なんだかんだいいつつ一十木くんの分までお茶を用意する一ノ瀬さんはやっぱりお母さんのようだ。

「今まで側にいた人が離れていくなんて、寂しくないわけがありません。
取られたくないんでしょう?」

「取られるなんて、そんな…。」

「でも、戻ってくるなんて断言できますか?」

「…戻って来ます。絶対に…。」

「そうでしょうか…。
相手は夢を目の前にしているんですよ?
今の生活に黒崎さんの追いかけている夢はない…。」

「…。」

もし、黒崎さんがあのメンバーに加わることによって、彼らの世界が変わったら…

もっと有名になってしまったら…


夢に手が届いてしまったら…


彼はきっと、私たちのところには…


「蘭丸先輩…いなくなっちゃうの?」

不安そうな一十木くんの顔がこちらを覗いていた。

「ううん…いなくならない。
大丈夫、ずっといるよ…。」

今の言葉は自分自身に言い聞かせているような気もした。

どこかまだ、現実を受け止めきれていないというか、受け入れたくないというか…


「…一ノ瀬さんだったら、止めますか?」

「それは、南条さんが考えなければ気づかないんじゃないですか?
…ですが、私は止めます。」

「…どうして…?
夢を応援することはダメですか?」

「…それは本当に黒崎さんの今の夢でしょうか?
まだ迷いがあるということは、QUARTET NIGHTとして、やりたいことがあるんじゃないですか?」

「…やりたい、こと…。」


でも、そうか…

あの時、誘いを受けた黒崎さんは戸惑っていた。

もし有名なバンドに誘われて、夢に近づくのなら迷わず話を聞くなり返事をするなりしていたはずだ。


「蘭丸先輩、嶺ちゃん達のこと大好きだもんね。」

「黒崎さんが…?」

「うん、この間もメール来た時楽しそうに返信打ってたよ。」

「へぇ…。」

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ぴかんち(プロフ) - aiaiさん» わ〜!!ありがとうございます!! ユーザー名違うんですけど、翔ちゃんのアイコンなので、よろしくおねがいします!!! (2018年5月11日 22時) (レス) id: 1c983642ca (このIDを非表示/違反報告)
aiai(プロフ) - ぴかんちさん» ほんとですか!!私の載せとくので良ければフォローください!@aiai_Seiyuで見つかると思うんで…そうですね!頑張ります! (2018年5月6日 22時) (レス) id: cf55e6d6ff (このIDを非表示/違反報告)
ぴかんち(プロフ) - aiaiさん» 社会人だと平日に余裕でイベント参戦出来るのでほんっと強みです笑 ライブは土日多いので戦争ですけど… Twitter!やってます!! (2018年5月6日 19時) (レス) id: 1c983642ca (このIDを非表示/違反報告)
aiai(プロフ) - ぴかんちさん» そうですね〜!わかります(;_;)ぴかんちさんTwitterとかやられてるんですか??私も来年社会人デビューです!ぜひイベントで会いたいです! (2018年5月2日 21時) (レス) id: cf55e6d6ff (このIDを非表示/違反報告)
ぴかんち(プロフ) - aiaiさん» 社会人、正直しんどいです!笑 行く時間も帰る時間も学生と全く違うので… わー!イベント基本ぼっち参戦なので、会えたら嬉しいです…(T ^ T) ただ当たったら当たったで物販かほんとに心配ですよね、ペンライト無しの参戦だったら悲しすぎる… (2018年5月1日 20時) (レス) id: 1c983642ca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぴかんち | 作成日時:2017年11月30日 1時

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