57.イプシロン ページ7
こうして木暮を含めた雷門イレブンと、ファーストランクチーム“イプシロン”との試合が始まった。
雷門のユニフォームを纏う木暮は、緊張気味でうかない顔だった。
瞳子の指示で、木暮のポジションはDF。
「大丈夫!木暮君ならやれるよ!私、信じてるから!」
ただ一人、木暮の試合参加に賛成した春奈が元気付けるように言った。
しかし木暮の顔は優れない。
「・・・あのさ、“信じてる”ってそんな簡単に言うなよ」
そのまま木暮はピッチへと歩き出した。
「どうなんですかねぇ、あの態度!」
目金が不満そうに声を上げると、
ゴチンッ!
「イタァ!?」
突然目金の脳天に拳骨が落とされ、目金と同じベンチの面々は驚く。
犯人はAだった。
「人のこと言えんのかアンタは。敵前逃亡したヤツがエラそうに言うんじゃない」
帝国との練習試合で見せてしまったみっともない過去を引っ張り出され、目金はぐうの音も出なくなってしまった。
「アイツにはアイツなりの良いところがあるんだよ。試合を見てれば分かる」
そう言うと、Aもグラウンドに入っていった。
両チームの準備が終わり、不満も不安もいっぱいの試合は始まった。(ちなみに木暮に関する文句はAによって鎮圧された)
「雷門中・・・。ジェミニストームを撃ち破った唯一のサッカーチーム・・・。たったそれだけのことで我らに勝てると思うとは・・・我らイプシロンの選手も随分なめられたものよ」
デザームは円堂達を見て呟く。
木暮はピッチに立ったものの、宇宙人の気迫に身をすくませていた。
「なんだよコイツら・・・。本気で宇宙人に勝つ気かよ・・・。信じられねぇ・・・!俺、ここで何してんだ・・・?」
「諸君!キックオフといこうか」
デザームをはじめ、イプシロンの面々は余裕の表情。
そればかりか、暴れ足りないと言わんばかりだ。
「聞け、雷門中!破壊されるべきは漫遊寺中にあらず、我らエイリア学園に歯向かい続けるお前達、雷門イレブンに決まった!」
その宣言に、「勝手に決めちゃってるよ」と一之瀬が呆れた。
「漫遊寺中は6分で片づけた。だがお前達はジェミニストームを倒した。その実力を称え、3分で決着とする。光栄に思うがいい」
「3分!?」
その驚きの宣言に、各々の反応は様々だった。
ふざけているのかと腹を立てる者、呆れる者、だったら僕達も3分でとにっこりする者。
「・・・・・・」
その中でAはただ一人、首を傾げてデザームを見つめていた。
「・・・気のせいかな?」
どっかで見たことあるような・・・
- 金 運: ★☆☆☆☆
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女アスパラ - すごく面白いです‼‼‼‼つずきまってます (10月22日 20時) (レス) id: 31d4d35068 (このIDを非表示/違反報告)
麗乃(プロフ) - 面白くて続きが気になります。更新待ってます‼ (2022年4月10日 13時) (レス) id: f8afe95a72 (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - とても面白かったです!更新待ってます! (2020年11月22日 16時) (レス) id: eec8bbc77e (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - 妖怪ウォッチの作品共々更新再開お願いします。゚(゚´Д`゚)゚。 (2020年7月19日 0時) (レス) id: a3e64590b0 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - 此方の作品も更新お願いします。 (2020年5月3日 3時) (レス) id: 9f5e24e49c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:AZUSA | 作成日時:2017年12月4日 23時