69.かつての仲間たち ページ19
「鬼道！ 俺も行く！」
円堂は慌てて鬼道に続いた。
塔子も円堂たちを追おうとしたが、その前に不動が立ち塞がった。
「お前野蛮だなぁ。感動の再会にゾロゾロついてってどうすんだよ。デリカシーがあるならここで待ってるんだな。あっ、それと……」
ガシッ
「へ」
不動に腕を掴まれ、Aは少し間抜けた声を出した。
不動はニヤリと笑い、
「お前は来てもらうぜ」
「ちょ、まっ……！」
その手を引っ張り、Aを潜水艦の中へ連れていった。
「A！！」
「へーきだよ風丸！とりあえず待ってて！」
不動に引っ張られたまま、Aは自分の身を案じる風丸たちに叫んだ。
先に駆け出していった鬼道と円堂の姿は見えず、通路にはAと不動の二人の足音だけが響いている。
Aは自分の手を引く不動に話しかけた。
「ねぇ。なんで塔子たちはダメなのに、私だけを中に入れたの？」
「あぁ、それはな……」
不動は笑みを崩さずAを見た。
「お前にどうしても会いたいって奴らがいるからだよ」
「私に……？」
「もうじき会えるぜ。ほらよ」
通路の出口に着いたところで、不動はAを放した。
そこはサッカーグラウンド。
円堂と鬼道は既に着いており、影山と向かい合っていた。
Aは二人に駆け寄った。
「円堂！鬼道！」
「A！？」
「どうしてお前がここに！？」
「どうしてって……アンタらこそ何やって、」
「久しぶりだな、A」
会話を遮った人物を見て、Aは空色の目を大きく見開いた。
円堂と鬼道が向かい合っていたのは影山だけではなかった。
一人はAよりも暗めの水色の髪をし眼帯を付け、もう一人はボリュームがある茶髪をし顔にペイントをほどこしている。
最後に会った時とはどこか容姿も雰囲気も違っていたが、間違いなく……、
「佐久間……源田……？」
「あぁ、そうだ」
「会いたかったよ、A」
そう言って微笑む彼ら……佐久間次郎と源田幸次郎をAは呆然として見つめた。
灰色の雲に覆われ、曇天となった空
強く吹く風は少女の空色の髪を揺らす
その風の音は、涙を流さない妖精の泣き声のようだった
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
ラッキーキャラクター
土門 飛鳥
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 324人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「イナズマイレブン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
女アスパラ - すごく面白いです‼‼‼‼つずきまってます (10月22日 20時) (
レス) id: 31d4d35068 (このIDを非表示/違反報告)
麗乃(プロフ) - 面白くて続きが気になります。更新待ってます‼ (2022年4月10日 13時) (レス) id: f8afe95a72 (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - とても面白かったです！更新待ってます！ (2020年11月22日 16時) (レス) id: eec8bbc77e (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - 妖怪ウォッチの作品共々更新再開お願いします｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡ (2020年7月19日 0時) (レス) id: a3e64590b0 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - 此方の作品も更新お願いします。 (2020年5月3日 3時) (レス) id: 9f5e24e49c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：AZUSA | 作成日時：2017年12月4日 23時
