68.真・帝国学園 ページ18
一同はキャラバンに乗り、不動の案内で真・帝国学園へと向かった。
そしてとある場所でキャラバンを停め、目的地に着いた。
着いた、のだが……、
ザザーン……
「……どこにも学校なんかないじゃないか」
そう、目の前には少し波立っている海が広々としていた。
学校どころか、建物の陰すら見当たらない。
あまり気が長い方ではない染岡がキレた。
「てめぇ!やっぱ俺たちを騙してたのか!?」
「短気な奴だなぁ。真・帝国学園だったら、ほら」
不動が海を指差したその時、
ザッパーン!!
「「「「ッ!!?」」」」
突然海が盛り上がり、黒い巨大な鉄の塊が海から姿を現した。
「せ、潜水艦……?」
そう呟いたのは誰だったのか。
真・帝国学園は、潜水艦だったのだ。
潜水艦から機械的な音が聞こえ見上げると、潜水艦の屋根が開いてサッカーグラウンドが現れた。
続いて階段が円堂たちを招き入れるかのように降りてきた。
階段の先にいたのは、できればもう二度と会いたくなかった人物。
「か、影山……!」
「久しぶりだな、円堂。それに鬼道」
影山零治その人であった。
その姿を視界に入れるなり、鬼道は激昴した。
「影山ァ!!」
「もう総帥とは呼んでくれんのか」
「今度は何を企んでるんだ!?」
「私の計画はお前たちには理解できん。この真・帝国学園の意味さえもな。私から逃げ出したりしなければお前にはわかったはずだ」
「俺は逃げたんじゃない! アンタと決別したんだ!」
以前彼に抱いていた敬いの情を、鬼道はもうひと欠片も持ち合わせてはいなかった。
今の鬼道が彼に抱くのは、過去の影山の悪事からくる怒りだけ。
影山は鬼道から視線を外し、Aの方を見た。
Aもその視線に気づいて影山を睨みつける。
影山の口角が持ち上がった。
「君に挨拶をするのが遅れたな、神楽坂。初めて会った時よりも随分と成長したようだ。是非とも我が真・帝国学園に来てほしいものだ」
「……アンタに賞賛される事ほど屈辱的なことはないって今分かったよ。ついでに寒気もする」
感情を感じられない無機質な声でAは返した。
その時、瞳子が影山に話しかける。
「影山零治! あなたはエイリア学園と何か関係あるの!?」
「吉良瞳子監督だね。さて、どうかな……? ただ、エイリア皇帝陛下のお力を借りてるのは事実だ」
その言葉に瞳子は目を見開く。
円堂たちはエイリア皇帝陛下が何の事か分からず首を傾げた。
「さあ、鬼道。昔の仲間に会わせてあげよう」
「待て影山!」
鬼道は影山を追って潜水艦へ入っていった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキーアルファベット
X
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
ラッキーキャラクター
土門 飛鳥
324人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「イナズマイレブン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
女アスパラ - すごく面白いです‼‼‼‼つずきまってます (10月22日 20時) (レス) id: 31d4d35068 (このIDを非表示/違反報告)
麗乃(プロフ) - 面白くて続きが気になります。更新待ってます‼ (2022年4月10日 13時) (レス) id: f8afe95a72 (このIDを非表示/違反報告)
杏(プロフ) - とても面白かったです!更新待ってます! (2020年11月22日 16時) (レス) id: eec8bbc77e (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - 妖怪ウォッチの作品共々更新再開お願いします。゚(゚´Д`゚)゚。 (2020年7月19日 0時) (レス) id: a3e64590b0 (このIDを非表示/違反報告)
仁王彩香 - 此方の作品も更新お願いします。 (2020年5月3日 3時) (レス) id: 9f5e24e49c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:AZUSA | 作成日時:2017年12月4日 23時