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「これ食べます？お菓子」
「食べたい」
机にあったクッキーの袋を開ける。
「はい、あーん」
3枚入っていたのでその1枚を勇紀くんの口まで持っていく。
「もう自分で食べれるから笑」
嫌だよーと、
言いながらもしっかり俺の手から口に入れる勇紀くん。
「そんなまじまじ見ないで」
「だって勇紀くんかわいいからー笑」
恥ずかしいからやめてと言いながら頭を撫でられる。
勇紀くんは顔を赤くしながら、もう1枚クッキーを口に入れた。
「クッキーついてますよ笑」
ここですと、ついてる所を鏡でやってあげる。
「ほんとだ。食べちゃえ」
パクッと砂糖の欠片を素早く口に入れた。
勇紀くんはでもなーとお菓子の袋を見つめながらイマイチの顔をする。
「クッキー思った味と違ったね。俺はもっと甘いのが良かったな」
勇紀くんの口には合わなかったらしいです笑。
次はチョコレートでも用意しておくね。
「今度2人でご飯行こうよ。いいお店見つけたから」
「いいね。後で空いてる日確認しておきます」
珍しく勇紀くんからご飯を誘ってきた。
この人はお酒飲まないからゆっくりとした雰囲気でご飯が食べられるから好きだ。
「楽しみだね」
大きく欠伸をして眠たそうにゆったり喋る勇紀くんにつられ俺も欠伸をひとつ漏らす。
2人でぬくぬくくっついて温まっているとさすがに眠たくなってくる。
「でもやっぱり子どもの成長って早いですよね。」
「俺はね、パパって呼んでくれる日が待ち遠しいかな」
むにゃむにゃと、
今にも寝ちゃいそうな呂律が回っていない喋り方なのになんだか大切な話を振ってしまった。
「あの子にとって自慢の父親になりたいな」
小さな宝ものはいつか大きな宝ものになる。
目を離すとすぐに大きくなっちゃうから気をつけないと。
「頼りない小さいパパかもしれないけどね。」
にゃはっと笑う勇紀くん。
頼りないとか小さいとか言うけど俺には分かるよ。
多分その子にとって勇紀くんは、
優しさと勇敢さとたくましさのある偉大なる大きなパパになるってね。
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かんざき(プロフ) - かむかむさん» コメントありがとうございます！とっても嬉しいです。リクエストご期待通りに仕上がるか分かりませんがちょっくら書いてみたいと思います！待っていてください (2023年1月27日 22時) (
レス) id: 5412be5dc6 (このIDを非表示/違反報告)
かむかむ - 雷雷､とっても面白かったです！リクエストが可能かは分かりませんが､こんな感じのお話を17番さんで見てみたいです！ (2023年1月27日 18時) (レス) id: 824bd81ecb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かんざき | 作成日時：2023年1月17日 17時
