十二 ページ13
土方side
土方「落ち着いたか？」
A「……うん…」
土方「そうか。じゃあ、これ食って寝ろ。そろそろ休まねぇと治るもんも治らねぇだろうが」
そう言って、俺は握り飯を差し出した
昼飯用に持っていたが、食ってるような暇も余裕もなかったからな
ポケットに入れっぱなしだった
ちなみに、ただの塩むすびだ
A「……………」ｸﾝｸﾝ
Aは怪しむように握り飯の匂いを嗅ぐ
まるで警察犬みてぇだ
土方「……ブハッwwそんなに警戒すんな、安心しろ。毒なんぞ入ってねぇよ」
A「…………」
Aはしばらく俺の顔と握り飯を見比べていたが、また匂いを嗅ぐと、
A「……ﾊﾟｸ…………美味しい……」
とても小さな一口だったが、チョビッと食うと美味しいと呟いた
それからも、チビチビと、ゆっくり、ではあるが、きちんと食べ進めていく
俺はその様子を静かに眺めていた
土方「…………」
A「……ご馳走さまでした………」
土方「毒。入ってなかっただろ？」
A「……うん。ごめんなさい」
土方「いいから寝ろ。な？」
A「……分かった」
大人しく布団に潜り込むAを見て、不思議に思っていたことを聞いてみた
いや、聞いたと言うより独り言か
土方「………なんで言うこと聞いたんだ？」
別に返事は求めていなかった
独り言だしな
A「…………鬼族が認めた人間だったから」
土方「！？」
返ってこないと思っていた返事にたじろぐ
Aはちゃんと寝そべっている
フリーズしていると
A「……貴方はあの神社に入れたって言った。つまり父上と母上に認められた……イコール、鬼族に認められたってこと。だから、鬼に認められた貴方を私は慕う」
それだけの話、と当たり前かのように言う
俺が言葉を返そうとすると、小さな規則正しい寝息が聞こえてきた
近藤「………寝た………」
山崎「ですね。………綺麗」
沖田「…………」
近藤さんが信じられないと言うように呟いた
最初はあれだけ警戒してたのに、今は無防備に寝てやがんだからな
俺だって理解できていない
そんな俺たちは、静かに眠る鬼神の少女を眺めることしかできなかった
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黒鴉(プロフ) - 遅れてしまい申し訳ありません。有難うございます、どうか首をキリンより長くして待っていてください。どうにかそれに見会う作品になるよう頑張ります！ (2020年7月7日 19時) (
レス) id: 30a687a706 (このIDを非表示/違反報告)
就村 隆成(プロフ) - 続き楽しみにしてますね〜 (2020年6月10日 23時) (レス) id: 67a11675bd (このIDを非表示/違反報告)
kansei(プロフ) - みづきさん» 返信が遅くなってしまい申し訳ありません……。素晴らしいなんてそんな…駄作ではございますが、これからも宜しくお願い致します！ (2019年10月4日 17時) (レス) id: 30a687a706 (このIDを非表示/違反報告)
kansei(プロフ) - 亜蘭さん» 遅くなってしまい申し訳ありません……。ですよね、真選組全員カッコいいですよね！これからも応援宜しくお願い致します (2019年10月4日 17時) (レス) id: 30a687a706 (このIDを非表示/違反報告)
みづき(プロフ) - なんなんですかこの素晴らしい作品は…。続き気になります！頑張ってください！ (2019年9月30日 18時) (レス) id: 05a7ae8b8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒鴉 | 作成日時：2019年6月10日 12時
