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くしで何度も髪を梳かす。そのあと久しぶりに母親に結んでもらった。
制服のスカートも何度もしわがないか確認した。
登校中も背筋をしゃきんと伸ばして、常に前を見て歩いた。
自分は大丈夫だって、そう思いたくて。
登校中、周りの目線がいつも以上に厳しく感じた。
あの漫画を見てから世界が変わってしまったような、そんな感じがする。
おおげさかもしれないけど、自分にとってそれくらい衝撃的で。
今は部活に行くのが憂鬱で仕方がない。
重い足取りで美術部につく。
「...こんちは」
「ヤッホー！Aちゃんさっ合唱祭の表紙イラスト描かん？」
「やるなら俺らと合作してさ、推し概念いれようぜｗ」
先輩たちを無言で見つめる。もう、あの時の綺麗だった先輩はいない。
「あー、遠慮しときます」
先輩たちは不思議そうに見つめてきたが、特に深入りはせず会話は終わった。
そして、いつものように、何かになりきった口調で夫婦漫才なんてものを始めるのだった。
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rinoku(プロフ) - 拝読させていただきました。変わるならきちんと続ける、徹底的にやることが大切で、そのためには楽しさや達成感を見つけていくことも必要ですよね。気遣いを広く持って、コミュニケーションを取る(言葉だけでなく)のも大事だと改めて思いました。面白かったです。 (8月8日 6時) (
レス) id: eb77e535a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：管理人H | 作成日時：2023年8月7日 1時
