ナニかおかしい不審者から逃げる話。

０７[閲覧注意] ページ7

「駄目じゃないかぁ...全部食べなくちゃ」

叱るときの声とは思えないほど甘い声だ。

彼は吐き出したばかりのクッキーをあろうことか手に取った。


そして


彼は自分の下半身に手を伸ばし、ゆっくりと自分の"モノ"を擦り始める。


「っ...はっ、ん」


静かな厨房に割って入るように、艶かしい声が厨房に響き渡るのに、時間は掛からなかった。

彼の息は荒く、擦る手と連動するように息を吐いている。

手に持ったクッキーをついには口に含み、だらしなく唾液を垂らしていた。

手についたままの唾液を念入りに下半身にこすりつけている。


「んぅ、ふっ...うぁ」


彼の震える体と声は、もはや他のことなど考えられなくなっていた。

手はどんどんとスピードを速め、それと一緒に声も大きさを増していく。



自分はどうすればいいのかわからなかった。

さっきまでそこにいたはずの自分を思っていることが受け入れられなくて。

その光景を目に焼き付けることしかできなかった。

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