【カノシン】共 依 存【カゲプロ】

Dependance.02 ページ4

カゲロウデイズ事件

そう、僕は呼んでいる
キドからはダサいと怒られたけど、カゲロウデイズと名付けたのはキドだから僕に何の罪もないはず……だと信じてる

まぁ、そんなお話はとりあえず一旦置いておいて

カゲロウデイズ事件を解決してから初めての春

キサラギちゃんの提案により、メカクシ団はお花見に行くことになった。珍しくキドもノリノリで、ヒヨリちゃんやヒビヤ君も田舎から呼び寄せた

姉ちゃんもノリノリで弁当作ってたし………まぁいいか

エネちゃんやコノハ君は極力能力の使用は抑えることにしたらしい。まぁ、たまに鈍るからという名目で使ってはいるものの。遥先輩も元の体に戻れたようで安心

お弁当を食べるところまではみんな一緒のシートにいたのだが、面白いぐらいそれぞれがバラバラに散って行き、最終的にシートに残っていたのは、僕とシンタロー君

…ここだけの話、最近、シンタロー君のことがかなり、すごく気になる

これは果たして恋愛感情ではないのだろうか………と少し怖いなというかマジか……と思いつつもまぁそれはそれでシンタロー君ならいいやと思い始めている自分もいることも事実で

まぁ、誰が誰を好きになったって自由だよね

………シンタロー君には絶対引かれると思うけども

何やら、シンタロー君が眠たそうにしていたので寝れば？と促したところ、案の定ゴロンとシートの上で横になった

すぐに規則正しい寝息が聞こえてきてよっぽど気持ちよかったんだなと少し可愛いなとも思う

「…………ホンット顔整ってるよなぁ………シンタロー君」

それに、色白いしほっそいし。男子かって疑いたくなるほどの女子力の高さ

とてもじゃないけど2年間、ヒキニート生活を送っていたとは思えない

それからしばらくボーッとシンタロー君のこと見てて

今なら、言ってみてもバレないかなとか思っちゃって

そーっと、シンタロー君の近くに近寄ってそろっと座る

………うん、起きてない。大丈夫

安易に言ったのが間違いだったんだよきっと、うん。僕のバカ

「…………多分、君のこと好きだわ………シンタロー君」

返答なんてないよねーそりゃそうか、と自虐するような言葉を発したその瞬間

「…………正気、か？」

なんて声が聞こえてきたのは嘘だと信じたかったです神様

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