また明日 7 ページ9
「なんで!?なんで!?なんでそうなるの!?私、教えてもらった通りやったよ!?」
「煩いな。ここをこうしたら…こうなるの!分かったか?」
「おぉ…なんとなく分かった。でも、どうしてここはこうなるの…?」
シャーペンでわからない部分をペシペシ叩く。うらたんは、
「あ゙あっ!?いいか…!?ここにまず公式を書く、ここまではこうな?んで、ここをまず割ってから公式を通りにやればいいの!分かったか…?!」
うらたんの教え方は、少し口が悪くなったりするけどすごく分かりやすいから、教えてもらってよかったと思う。
「あ…口悪くなってたよな…悪ぃ…」
突然小さな声でうつむきながら謝ったので驚いたが、すぐに返してあげた。
「いや、別に馬鹿なのは私だし口悪くなってたなら、私も教えるとき すぱるた にすればいいし…!ね?」
「スパルタの意味わかってる…?」
「ごめんなさい、分かりません。言ったらカッコイイかなって…」
うらたんはヤレヤレと肩を竦めて、「じゃあ、次は俺が教えてもらう番な」と明るい声を出して笑ってくれた。
うらたんの笑顔を見たら、なぜか胸の辺りがキュッて締め付けられたような気がした。
.
「うぁ…うらたんそれ違う…」
「え!?なんで!?なんで!?俺、Aに教えてもらった通りやったよ!?」
「はぁ…えっとね、うらたん途中まではあってるんだけど、ここの主人公の心情をよーく考えてみて…?」
今教えているのは、文章問題の登場人物の心情を読み解こう!っていうのを教えてるの。二番目に苦手らしいです…
「うーん…悲しいのかな…?」
「えっと…そこまではあってるんだけど、他にもそうだな…」
「うん」
うらたんは私を翡翠色の瞳でジッと見てくる。
「れ、例であげると…<それでも彼女の心には暖かい光りがありました>ってとこかな…」
「なんか、独りじゃないって感じがする。」
「そう!そう!あってるようらたん!!」
「え、マジで!?やったー!!」
うらたんはすごく嬉しそうな顔をして私にギュッと抱きついてきた。
「やったね!やればできる…よ…?」
突然のことで頭が回らず、5秒位抱き合ったままだった
「ッあ…悪い!!…嬉しすぎてつい…」
うらたんは顔を真っ赤にして必死に謝ってきた。
「いや、私の方こそなんかごめん…」
「いや、うん…」
「……………」
沈黙、沈黙、沈黙。やっぱりどうしても気まずくなってしまう。気分を変えようと私が口を開く前に
「なぁ、A…」
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ねおまる。(プロフ) - 楽しみにしていただけると嬉しいです。長文失礼しました (2019年6月10日 7時) (レス) id: 63d64e5b62 (このIDを非表示/違反報告)
ねおまる。(プロフ) - さくさん» こんにちは。初めまして。先程返信したねおんです。いまはねおまる。という活動名で活動していますが、音音(ねおん)で間違いないです。こちらに今の作品がありますのでよければ見ていただけると嬉しいです。もちろん、ありがとう、また明日も続編を考えておりますので (2019年6月10日 7時) (レス) id: 63d64e5b62 (このIDを非表示/違反報告)
ねおん - さくさん» 唐突の作り垢で失礼します。音音(ねおん)です。実はアカウントがログインできなくて...。今は違うアカウントでやっています。今度その垢で続編作ろうと思うので楽しみにしていてください...!!この作品を楽しみにしていてくれたのに本当にごめんなさい... (2019年6月10日 7時) (レス) id: eca6a70c87 (このIDを非表示/違反報告)
さく - 更新が止まってます!もどってきてください!(´;ω;`)続き楽しみに待ってます…! (2019年6月4日 11時) (レス) id: 1b1d47c664 (このIDを非表示/違反報告)
音音(プロフ) - イチゴミルク?さん» okー!!ごめん!! (2018年11月5日 16時) (レス) id: 3e04bdda85 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:音音 x他1人 | 作成日時:2018年10月20日 12時