白布家の白布サン “2”【HQ】

58 ページ20

こうして迎えた3回戦。





青城は県内で最も完成されたチーム、、




あ、応援席に滝ノ上さんと嶋田さんがいる。




それから、及川さんファンの女の子。うるさいんだよなぁ。






烏野のサーブから、1セット目スタートになったらしい。




皆気合い入ってる。




十分すぎるくらいに。






私も今日は気合い入れてるよ。



いつもは下ろしている髪をポニーテールにしてる。




及川さんのサーブにも気をつけないといけないけど




恐ろしいのはあの人の観察眼。



そしてチームとしての適応能力の速さ。






変人速攻と普通の速攻の使い分けに気付かれたら、厄介だな。







武田 「及川くんは選手をよく見ているんだねぇ」




『えっ？』




武田 「技術的なことはよく分からないけど、チームが良い雰囲気なのはわかるよ。」




そう武田先生は仰ったけど




今目の前で、青城の3年生……阿吽の2人が喧嘩してそれを止めている1年生


っていう構図が出来上がってる。



これ、ほんとに雰囲気良いの？





『そうですか…？』





澤村「整列！！」






あぁ、いよいよ始まる。





青城との戦い。






飛雄くんと……及川さんの戦いが。






どこか飛雄くんに変な緊張があるように思う。





危ない方向にいかないといいけど。








ピーーーーッ！






さあ、3回戦の開幕だ！

59→←57

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す