白布家の白布サン “2”【HQ】

52 ページ14

こうして始まった伊達工との試合。



皆なんだか顔が強ばってる。




それもそのはず、1度負けた相手だもん。






でももう負けたりしない。




今の烏野には、最強の囮がいるんだからね。






それにさっきの夕の一言で雰囲気変わったしね！




ピーーーーッ！



「ゴーゴーレッツゴー！レッツゴー伊達工！

ゴーゴーレッツゴー！レッツゴー！伊達工！」





おお、迫力のある応援だこと。



すごいねぇ。




烏養 「1回戦見た感じだと、一発目は強力なサーブが来るはずだ。

サーブで乱してブロックで仕留める ってのが伊達工の立ち上がりのパターンっぽい。


1本目、レシーブしっかりあげてけよ！」





「「おっす！」」




烏養「で、わかってんな？影山。」




影山 「はい。」




向こうのエースの人からサーブスタート。



烏野は1番レシーブ力の高いフォーメーションでスタートだ。





澤村さんが綺麗にレシーブをあげて、飛雄くんに返る





さあ、1本目誰にあげる？




ここはやっぱり、日向くんか。




でもリードブロックじゃ、止められる。




『鉄壁怖いな…』



武田 「あれがリードブロックですか？トスを見てから飛ぶって言う。」


烏養 「あぁ。伊達工は徹底したリードブロック。トスを見てから飛ぶんだ。

つまり、囮にはなかなか引っかかってくれねぇってことだ。」



『なので、1歩出遅れたりするんですけど…あの7番、それを一気に詰めてきますね。』




烏養 「おう。でかい上にはえぇ。」




武田 「怖いですね…」





次、飛雄くんのサーブか。




飛雄くんもサーブ強力だからなぁ。




サービスエースとか決めて欲しいよね って思う。





そんな期待も虚しく、ボールはリベロに向かって一直線に飛んで行った。





『戻ったらコントロール強化だな…』

53→←51

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す