【政】依依恋恋 ページ6
その日は突然にやってきた。
戦うことを決めたAは、自身の弱い体力面を強化するために、録嗚未と組手に付き合ってもらっていた。
はじめの頃は、「なんで、俺なんだよッ!?」とグチグチ文句言っていた録嗚未も、
Aが組手用の動きやすい服装に着替えると、「俺以外の誰も手ェ出すな…」とドスを効かせる。
それもそのはずで、動きやすい服というのが…下は男たちと同じような服装にブーツを履いているが、上は健康的なお腹が丸見えであった。
拳に布を巻きつきて、お互いに戦闘態勢を取る。
初めては、録嗚未に吹き飛ばされていたAだったが…2日目にはあっという間に録嗚未を場外に叩きつけた。
相手が居なくなったAは、試合を観戦していた兵士に、「100人組手やるよっー!!」と今まさに、自分の2倍も大きな大男達を相手に、華麗に体術を決めていた。
隆国 「やはり…姫様は女の身にしておくのが勿体無いですな。…戦、いや戦闘に置いては、稀に見る才能をお持ちだ…」
干央 「驚くべきは、その成長速度だ……。
一度見ただけで、
相手の動きを本物と同じように再現する。
…見るのと、実際にやるのでは意味が全然違う」
録嗚未 「…痛ッ…だが、なんでだぁッ!
力では俺の方が勝っているはずなのに!」
騰 「‘柔’の力だ……」
録嗚未 「柔の力…??」
騰 「ココココ…
おバカさんには難しかったようですねぇ。
たしかに、姫様は
力では百姓の男にすら叶わないだろう…。
だが、男の力を‘剛’とするならば、
それを受け流し、利用して、相手を倒すのが柔の力だ。
そこに、女性ならではの体の柔らかさを加えると…今の姫のように敵を簡単に沈める事ができる。」
一同がAを見つめると、確かに力技で相手を撃破するのではなく、相手の一撃を交わしてその隙に顎に回し蹴りをヒットさせていた。
鱗坊 「…(痛そう)」
録嗚未 「…(あれくらったらヤバイ)」
隆国 「…(絶対、私はやらんぞ)」
同金 「…(それにしても、あれだけの体術を使いこなすのに、見事なまでに腹筋が出ていない。
…まさに天女のように今日も美しい)
干央 「強いのも結構だが…
あれじゃ嫁の貰い手がなくなるぞ…」汗
騰 「それがついに来てしまったのだ…。
断れぬ見合いが……」
鱗坊・隆国・同金・干央
「「「「えッ!?」」」」
録嗚未 「相手は誰だッ?!」
騰 「王弟 成蟜……」
一同「「「なんだってぇぇえええー!!」」」
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ナタデココ(プロフ) - キングダム夢小説でこんなにいい小説に出会えるとは思いませんでした🥺♡お気に入り作者にも登録しようかと思ってます😌❤︎本当に宜しかったら、王騎様救済ルート、作って貰えませんか? (10月4日 22時) (レス) @page22 id: bb115dbd7a (このIDを非表示/違反報告)
09kokoa(プロフ) - ちさとさん» リクエストありがとございます!外伝の方で書いてみますね。いつかパパシリーズも書きたいと思ってます! (2020年9月2日 20時) (レス) id: d89cc95811 (このIDを非表示/違反報告)
ちさと - 本編と関係なく政や信と結ばれるお話ぜひお願いします!! (2020年9月2日 19時) (レス) id: 382e67ae5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:09kokoa | 作成日時:2020年9月1日 16時