震天動地.3 ページ31
大人しくなった彼女に、分かってくれたか…と頭を撫でる騰。
A「…騰さまに迷惑をかけないようにする。
(でも……諦めないんだから！
どんな手段を使っても、絶対参加してやる)」
だが、誤算があるとすれば…
それは一度決めたら、
誰にもこの姫を止めることができないと言う事だ。
⭐
軍師学校の師である昌平君に会いに行く。
噂通り、王宮はパニック状態で混沌としていた。
その中でも
一番忙しそうに手を動かす先生を見つけた。
A「先生…お久しぶりでございます」
ぺこり…と頭をさげると、
黒髪がサラサラと流れた。
昌平君 「……Aか。
(久しく見ないうちに、また綺麗になったな…)」
せわしなく動いた手も、
彼女を見れば時が止まったかのように…
その美しさの虜になる。
A「………先生♡
ちょっとだけ、お時間頂いてもいいですか？」
昌平君 「…ッ！…お、おい///」
この忙しい状況で持て余す時間などない。
だが、いつもより積極的に身体を密着させて、腕を掴むこの美女を止めれる男がいたら教えて欲しい。
連れてこられたのは、
外に会話が漏れないような手狭な小部屋だった。
よりAとの距離が近づき、
ガラにもなく心臓が速まる昌平君。
A「〜ということなので、
私も参加させて下さい！」
昌平君 「…ダメだ」
事前に参加者を把握している昌平君にとって、彼女が話したことはすでに騰から聞き及んでいた。
軍師学校入学の時に、昌平君も王騎からAの出生の秘密を知らされた一人である。
呂氏四柱とはいえ、Aは可愛い弟子の一人。
元より、己も呂不韋を利用して自分の権力を高めてきた。王騎将軍もそれを見抜いて、声をかけてきたのだろう…。
先日の戦の武勇も、
出生を知れば納得の行くところ。
だが、やはり……
王騎や騰の思うところは同じく、昌平君も可愛い彼女が危ない目にあって欲しくないのだ。
先ほどから、「お願いします！」と「ダメだ」の攻防を何度しても、頑固な彼女が折れることはなかった。
A「先生っ……お願いします！
なんでもするからっっ！」
昌平君 「…なっ！///(なんでもだとッ？！)」
中々折れない昌平君に、
痺れを切らして懇願する彼女。
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ナタデココ(プロフ) - キングダム夢小説でこんなにいい小説に出会えるとは思いませんでした🥺♡お気に入り作者にも登録しようかと思ってます😌❤︎本当に宜しかったら、王騎様救済ルート、作って貰えませんか？ (10月4日 22時) (
レス) @page22 id: bb115dbd7a (このIDを非表示/違反報告)
09kokoa(プロフ) - ちさとさん» リクエストありがとございます！外伝の方で書いてみますね。いつかパパシリーズも書きたいと思ってます！ (2020年9月2日 20時) (レス) id: d89cc95811 (このIDを非表示/違反報告)
ちさと - 本編と関係なく政や信と結ばれるお話ぜひお願いします！！ (2020年9月2日 19時) (レス) id: 382e67ae5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：09kokoa | 作成日時：2020年9月1日 16時
