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・Lie...43 ページ43

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「ハァ…ハァ…」



ダッシュで屋上へ行き、息が切れた。


力が抜けてへなりと崩れ落ちる。


「ぅ…っ」


もう嫌。


どれだけ苦しかったか、どれだけ辛かったか、何も知らないお母さんに産んでやったなんて言われたくない。



ドクドクとなる心臓の鼓動が聞こえて思った。


何のために生まれてきたんだろう。
なんでこんなに辛いんだろう。
なんで感情なんてあるんだろう。

これだったら、死んだほうが楽。


屋上から見える、景色を細目で見る。


ここから飛び降りたら…なんて考えてたけど、景色が綺麗すぎて、涙が込み上がってきた。


こぼれ落ちないように必死で上を向く。


けど、

「……っなんなの…、空もきれ、いじゃん…っ」


上を向いても空は綺麗で、逃げる場所なんかない、居場所なんかないと主張してくる。


するとバンっとドアが開く音がした。


「安藤…‼」

「……」


なんで、いつも君はくるのかな。


そうやって、中途半端に優しくするだけで本当は何も思ってない空っぽの心。


「辛かったかだろう…」


そんなんだったら、言わないで。

もう聞き飽きたの。


「…っ煩い‼」

「……」

「何をしにきた…っ!」


あぁ、素直になれないなぁ。


「同情なんてしきにたなら出てk((「A」

「っ‼」


私の名前を呼んでは、抱きしめる赤司。



なんでそんなに優しく名前を呼ぶの。
なんでそんなに優しく抱きしめるの。


私の知らない優しさなんて怖くて触れられないよ。


「もう一度いう、君を必要とする人は必ずいる」

「もうやめて…っ、嘘だよ、そんなの嘘…っ」

「いるんだ」

「だから、もうやめて‼」


私だって、寂しいんだよ、悲しいんだよ。

一人じゃなかったら、こんな思いなかったよ。


「もう、いいよ。もう嘘なんて聞き飽きたよ」

「だから嘘じゃないんだ‼」

「…っ」


初めて声を張る赤司に体がビクッと跳ねた。


「Aを必要とする人はいるんだ、ここにいるんだ…‼」

「……は?」



赤司が、私を必要としてる?



「僕は君がいてくれて、よかったって思ってる」

「……」




ねぇ、もう一度聞いていい?




「だから、お願いだ。もう自分の存在を否定するな…っ」

「……っ」


誰に聞いてるのか分からないけど、これはきっと自分の本心に聞いてる。







.







_______今の言葉、信じてもいいですか?





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かのん(プロフ) - はにゃにゃさん» あわわわわわ!!感動なんて…とっても嬉しいです!はい、最近全然書けてませんが気長になってもらえるととても嬉しいです^^最後まで読んでいただきありがとうございました!! (2015年7月10日 22時) (レス) id: d7e3fe352d (このIDを非表示/違反報告)
はにゃにゃ - とっても感動しました!赤司様がカッコよすぎて…気づいたら泣いてました(本当です)これからも他の作品、頑張って下さい! (2015年7月10日 20時) (レス) id: f5f47fce80 (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - マリィさん» ありがとうなのだよ!です^^/// (2015年4月3日 16時) (レス) id: d7e3fe352d (このIDを非表示/違反報告)
マリィ - 泣けるのだよ(キリッ (2015年4月3日 16時) (レス) id: 722c74a1be (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - 黒蝶さん» わわわ!最後まで見ていただきありがとうございました^^そんなこと言ってもらえるなんて嬉しいです//わかりやすく伝わっていればいいな、と思います><本当にありがとうございました! (2015年4月2日 16時) (レス) id: d7e3fe352d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かのん | 作成日時:2014年11月23日 15時

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