・Lie...01 ページ1
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『あんたが…っ』
『おかあ…さん⁇』
『あんたが生まれるからよ‼』
『え… ⁇』
私が、生まれたから?
『おい、テメェ‼』
『きゃ、あなたやめて‼』
『お、お母さん、お父さんやめてよ』
『はぁ?なんだよこのクソガキ』
パンッ
『いっ…』
お父さん…?
どうして、私の頬を叩いたの?
『お前なんか生まれてこなければよかった』
生まれてこなければよかった?
『望んでもないのに…っ‼』
…あぁ、そっか。
私はいてはならない存在なのか。
『んだよ、その目‼』
『ぐはっ…』
腹をけられた。
痛い。痛いよ。
あれ、どこが痛いっけ
本当に蹴られたお腹が痛いの?
ねぇ、
どこ行くの?お父さん、お母さん。
ダメ、行かないで…
「行かないで…っ‼」
小さくなっていく母と父の背に伸ばした手が掴んだのは空。
「…夢か」
気づけば頬に涙が伝っていた。
「なんで泣いてるんだろ」
ズキンと痛む胸が悔しい。
なんであんな憎い人たちのことで、胸が痛むのか、それが嫌でしょうがない。
人間なんか、口を開けば嘘や噂。
綺麗事ばかり吐く世の中
とても、腐った世界
屋上だから清々しい春風が吹き、ぼんやりと空を見る。
こんな空みたいに綺麗なことなんてないのにね。
「___おっと、先客がいるね」
「だ、誰?」
誰かの声にはっとして、涙の流れた後の頬と目をこすり振り向いた。
元々私は授業をサボりがち。
だから、この人とはずっと関わることはないと思ってた。
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______赤司征十郎
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かのん(プロフ) - はにゃにゃさん» あわわわわわ!!感動なんて…とっても嬉しいです!はい、最近全然書けてませんが気長になってもらえるととても嬉しいです^^最後まで読んでいただきありがとうございました!! (2015年7月10日 22時) (レス) id: d7e3fe352d (このIDを非表示/違反報告)
はにゃにゃ - とっても感動しました!赤司様がカッコよすぎて…気づいたら泣いてました(本当です)これからも他の作品、頑張って下さい! (2015年7月10日 20時) (レス) id: f5f47fce80 (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - マリィさん» ありがとうなのだよ!です^^/// (2015年4月3日 16時) (レス) id: d7e3fe352d (このIDを非表示/違反報告)
マリィ - 泣けるのだよ(キリッ (2015年4月3日 16時) (レス) id: 722c74a1be (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - 黒蝶さん» わわわ!最後まで見ていただきありがとうございました^^そんなこと言ってもらえるなんて嬉しいです//わかりやすく伝わっていればいいな、と思います><本当にありがとうございました! (2015年4月2日 16時) (レス) id: d7e3fe352d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かのん | 作成日時:2014年11月23日 15時