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夏油side
――――――
Aの言う通り、近くにあった中で人の少なく入りやすいファミレスを選んだ。
その近くに呪霊がいたから祓ったりして待っていた。
無事合流し、ファミレスに入ってずっと気になっていたことを口にした。
夏「それで、相談って?」
こんなに天才で最強で誰も手が出せないような子から相談なんて、どんなものだろうと興味が湧いた。
それだけだった。
Aが特級推薦をもらったこと、
それを蹴ったこと、
そして_______________
Aが、あと10年もしないうちに死ぬこと。
夏「…それは、本当か?いや冗談なわけないよね。ごめん。…でも何で…」
『私の術式、月下彩様術って知ってるでしょ?
あれね、術式自体もすっごく強くてやばいんだけど、それだけじゃないの。多分みんな知らない。
あれはね、呪力を使って出す技じゃないの。
自分の寿命を削って出すんだ。』
Aの言葉の中に疑問に思うことはいくつもあった。
まず月下彩様術自体が珍しすぎてあまり解明されていなかったから、そんなこと誰も知る由もなかった。
きっとその術式は、
自分の呪力のかわりに寿命を使うから規格外のレベルの術式になるんだろう。
『その術式を初めて使った時、何年分を消費しますかって脳内で聞かれるの。だからね、私は60年分って答えた。』
そしたら30歳までになっちゃった〜なんて、
明るく話すA。
『だからね、私は特級なんかならずに、もっと皆とわいわい話してたいんだ。』
そうか。
Aはきっと私が呪霊操術なんて使うもっと前から、自分は30歳までしか生きれないと知って、
尚、呪霊を祓っていたんだ。
『…夏油くんならきっと皆には秘密にしてくれるって思ったの。だから、話した。』
Aの目を見て背筋が凍るようだった。
圧が物凄かった。
でも私は顔に出さないように
夏「わかった。では戻ろうか。
悟も硝子も待ってる。」
『ははっ、坊ちゃんは待ってなさそー』
家路を辿る2人を、夕焼けが照らした。
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花音(プロフ) - 麗さん» すみません!他の作品とごっちゃになっちゃいました汗!星野でお願いします( > < ) (2021年3月19日 13時) (レス) id: 3990a49577 (このIDを非表示/違反報告)
麗(プロフ) - 1ページ 設定の名字と 御三家では~ の後で名字が違うのは理由があるのでしょうか? それとも誤字なのでしょうか? (2021年2月19日 1時) (レス) id: 411fa15fdd (このIDを非表示/違反報告)
しばいぬ(プロフ) - すっごい五条さんなんか可愛い……!!凄いわかりやすい文で読んでて楽しかったです!!絵とても上手ですね…!! (2021年2月14日 8時) (レス) id: 8b10c27942 (このIDを非表示/違反報告)
花音(プロフ) - 天さん» 有難うございます!励みになります( > < ) (2021年1月17日 20時) (レス) id: 3990a49577 (このIDを非表示/違反報告)
天 - めっっっちゃ好きです (2021年1月17日 19時) (レス) id: 323c2d6c78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花音 | 作成日時:2021年1月16日 18時