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仕事合間の気分転換に外を散歩していると、遠目に見知った3人の姿を見付ける
他にも1人
白の制服を纏った少年がいた
デザインにも見覚えがあり恐らく話しに聞いた乙骨くんとやらであろう
ゆっくりと4人に近付き声を掛ける
「こんにちは、頑張ってるね」
「お、山田太一じゃねえか。サボりか?」
気付いた真希ちゃんが気さくに返してくれる
4人とも所々土汚れが付いているがどうやら怪我は無いようだと安心した
その後ろでパンダくんも棘くんもヨッと片手を上げてくれているが、乙骨くんは不思議そうな顔をしている
「サボりじゃなくて気分転換だよー。…初めまして乙骨くん、私は事務を請け負っています!山田太一って呼んでくれると嬉しいな」
「は、初めまして!山田太一…さん」
差し出した手を乙骨くんも握ってくれる
少しおどおどしている印象であるが、彼の今までの境遇を考えると仕方がないように思う
「学校生活で要りようなものがあったら教えてね!…あ、でも私はあまり学校にいないので五条先生に伝えてくれたらいいかな」
「あ…は、はい。あの、ありがとうございます…」
乙骨くんがペコリと礼儀正しく頭を下げていると真希ちゃんが「そういえば…」と声を上げた
「悟と一緒に住むの嫌なんだって?」
「………え」
悟くん生徒にまで言ってるの?
顔に出ていたのだろう、真希ちゃんが違う違うと手を振った
「伊地知さんが言ってたんだよ。最近八つ当たり凄いんだってさ、伊地知さんへの」
寝耳に水な話しに驚くが悟くんが伊地知くんに八つ当たりする光景は容易に思い浮かび、心の中で伊地知くんへの謝罪とともに肩をガックリと落とす
まさかそんな所に被害が…
「何か理由あんのかー?まあ、俺なら悟と一緒に住むなんか死んでもご免だけど」
「珍しいな、山田太一が悟の言うこと聞き入れねえなんか…私なら死んでもご免だけどな」
「しゃけしゃけ」
パンダくんと真希ちゃんにに同調する棘くん
乙骨くんはあまりの言いように「えー!」といった風にキョドキョドしている
良い先生なんだけどなあ
同時に日頃の生活態度が物を言う瞬間だな、と残念に思った
…でもまあそんな所がまた愛おしくて、何だか悟くんに会いたくなっちゃったなーと思う私はきっと末期なんだろう
しかし、質問に関しては到底未成年である子達に説明の仕様がないため何とか濁す
仕事場に戻り気分転換前より余計に疲れた状態で業務を再開した
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√ - わー!めっちゃすきです! (2021年3月13日 19時) (レス) id: c890e5f159 (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - 舳さん» 嬉しいっ!!ありがとうございます!(´▽`) (2021年2月25日 19時) (レス) id: 9c488eb26d (このIDを非表示/違反報告)
舳(プロフ) - しんどい…語彙力失いましたとても好きですありがとうございますヽ(;▽;) (2021年2月24日 19時) (レス) id: 1f83f3c66d (このIDを非表示/違反報告)
神無月(プロフ) - かのんさん» かのんさんの欲望の塊を楽しみにしてます((( ・`ω・´)キリッ (2021年2月21日 15時) (レス) id: 27e0c87bdc (このIDを非表示/違反報告)
かのん(プロフ) - 神無月さん» コメントありがとうございます!これからも欲望のまま書きなぐります!(o≧▽゜)o (2021年2月21日 15時) (レス) id: 9c488eb26d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かのん | 作成日時:2021年2月17日 8時