推しは推しと云う概念だからこそ推しと呼ぶのだ【妖怪ウォッチシャドウサイド,ツイステ】

EPISODE・1 - 3『ネジを探せ！』 ページ11

〜妖怪ウォッチシャドウサイド
さくら元町〜

ここは…前出た所と少し離れてる場所だな。
だけどこれなら歩いていけそうだ。

……今日は朱雀さんに会わないことを願う。
じゃないとまたタイトルが『少女、死す』になってしまう。
それはどうしても避けねばならない。


イデア「また来てしまった…最悪だ…。」

『“最高”の間違いでは？』

この世界に来たら最後。
イデア先輩も結局ネジを探さなくてはならなくなってしまった。
でないと元の世界に戻れないから。




〜数日前に来た所〜

『ここですね。』

イデア「はぁ…オルトのスキャンモードがあれば、すぐに探せるのに…大体なんでネジを落としてしまったんだろうか…そもそもポケットの中に＿、」

イデア先輩が自己嫌悪に陥ったところで、ユウくんとグリムが辺りを探しだす。
もしかしたら、もう何処かに行ってしまったかもしれない。

……。


『ネジって、どの種類でどれぐらいの大きさなんですか？』

イデア先輩に訊いてみる。
すると自己嫌悪しなくなり、口をぱくぱく開閉を繰り返してから…、

イデア「えっと……内装ビスのM5 × 30。」

『了解しました。』

これでも家庭教師によって日々勉強三昧だったから、流石にネジの大きさは理解出来る。
イデア先輩が微かに引いているのを放って、私も茂みやら影の所やらを探す。

その大きさなら、誰かが踏んでても可笑しくないんだけれど……。











〜数十分後〜

ユウ「ない…。」

グリム「見当たらないんだゾ…。」

地面に座り込む2人。
解る、疲れたよね。私も同じ。

…にしても、本当に見付からない。
本当に落としたのか？それとも誰かが拾って交番に届けた？いや、そんなわけないか。
道端に落ちているネジを拾う物好きが何処にいるのやら。

そもそも、この辺りはあまり人が通らない。
数十分も滞在しているが、すれ違った人数は片手で数えられるほど。
もしかしたら足し忘れているだけかもしれないけど…。

さっきまでいた場所では、人が結構いたんだけど…。
ここは前来たときと同じで、人がいない。

EPISODE・1 - 4『怒りの火』→←EPISODE・1 - 2『MISSIONその1』

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