【 歌い手 】春の大運動会！白組！【 大型コラボ 】

勘違い彼氏 1 ページ20

・


「A先輩、好きです。」


「あー…うんうん。」

「…じゃあ付き合いましょう。」
「うんうん」

「ありがとうございます、それじゃ！」




「うんうん………うん？？」



・



事件が起きたのは生徒会室。
というか、厄介ごとを押し付けられた人の集まりみたいな生徒会に入ろうとする人も少ない。

書類纏めながらうとうとする…眠くなるーなんて思いひとつ欠伸をした。


周りを見渡すと見慣れた茶髪が目に入った。


会計の天月くん。
きらきらしてて王子様みたいと女子に人気。
たまにする赤縁の眼鏡もギャップ萌え、というやつなのか皆騒いでた。

…押しに弱い方では無く寧ろ強い。
なんでわざわざ生徒会に入ったのかすら分からない。
内申もそんなに上がらないし。雑用しかないし。


まあ真面目だし使えるなら大歓迎だけど、と生徒会長が言ってたのでそのままいる感じ。





そんな彼が、今何か言った気がする。
ぼーっとしてたけど、今ので脳活性化された。



「つきあ…う……え、わたし？と」



周りを見渡してもわたししかいない。
聞き間違いかなぁ、うんそう。
天月くんエルモ好きだからそういうお店に付き合うとか、多分あれ 語彙が足りなかったやつだ。



「帰ろ…」



集中力が無くなったので帰ることにした。
誰のせい？なんて言われたら絶対天月くんのせい。

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