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第二十一話ー夢主視点ー ページ25

モ「マリーちゃん、怪我大丈夫…?」

マ「う、うん…。
殴られたり蹴られたりしちゃったけど…。」



モモの質問にマリーは自分の
腕や足を見つめながら呟いた。


マリーの色白な腕や足には赤紫や青紫に変色した
アザが所狭しとついている。


もちろん顔にも。


それを見ただけで「アイツら」に怒りが湧いた。



マ「で、でも動けないほどじゃないよ?
だから皆、そんな怖い顔しないで…?」



マリーは私達に心配させまいと胸の前で
両手を振りそう言う。


するとその拍子にマリーのワンピースの
ポケットから何かが地面に落ちた。



シ「? マリー、何か落ちたぞ?」



それに気づいたシンタローがそれを
拾い上げる。



マリーは「あ…」と声を漏らした後、
目を伏せて




マ「大したものじゃ、ないよ。」


と呟いた。




シンタローの手の中には色とりどりの
ビーズで作られたストラップがあった。




全部で十個あったのとそのストラップの
ビーズの色が私達と「アイツら」の
イメージカラーだったので、これは誰に
向けて作られたのかはすぐに分かった。




マ「…そのストラップね、メカクシ団の皆に
プレゼントしようと思って作ったの。
日頃お世話になってるお礼にって思って…。
ほら、私手芸くらいしか得意なことってないから、
何か作って皆にプレゼントしようって思って…。
いつでも渡せるようにって服のポケットに入れて
おいたの…。…でも…。」



そう言ってマリーは地面をじっと見つめた。

その目には新たな涙がうっすらと溜まっている。



マ「…仕方ないよね。私が皆を「能力を持たせる」って形で不幸にしたのは事実だし、皆の家族や
初代団長さん…、ヒヨリちゃんを助けられなかったのは本当だし、皆が私を嫌うのは…憎むのは、
当然だよ…。こうなったのは、私の…っ!!!」


モ「っ…!!マリーちゃん、それは違うよ!!!」

エ「そうですよ!!!
この事は誰のせいでもないのに…!!!!!」

コ「マリーは何も悪いことしてないでしょ…?」

シ「そうだぜ。
マリーが自分を責めることはない。」



そう口々にマリーを慰めるモモ達。




私はシンタローの手の中にあるストラップの
一つを手に取った。

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クリスタ - 他のアニメでごめんね?早くアヤノちゃんとか、クロハ君とか出てきてほしいな♪てかおそ松長生きし過ぎだろ (2019年9月8日 19時) (レス) id: d6d929f7e2 (このIDを非表示/違反報告)
白澤 - 何で完結してるの?まだ途中だよね?…うん。…うん。そう信じたい更新頑張ってください!!!!! (2018年7月29日 10時) (レス) id: 5361dbf300 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 続き楽しみにしてます。 (2017年9月10日 19時) (レス) id: f05f5711e9 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - この話がとても面白いですね。(*^_^*) (2017年4月12日 16時) (レス) id: ff3c5946ca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:霧零 | 作者ホームページ:無し  
作成日時:2016年5月23日 7時

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