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第十六話ー夢主視点ー ページ20

キ「おかしいとは思わないか?
「カゲロウデイズに取り込まれた人を取り戻す」、「ループを止める」、「能力を消す」ことが
目的だったはずなのに。二つ目は達成されたが
一つ目と三つ目は達成されなかった…。」



モ「そ、それは、
マリーちゃんのせいじゃ…っ!!!」

カ「マリーはカゲロウデイズや能力を統括する
「目を合体させる」能力を持ってたんだよ?
その能力を使えば…、カゲロウデイズに囚われた
人達を救うことだってできたはずでしょ?」





違う…、「目を合体させる」には
そこまでの力はない…。



これは私の推測だけど、「目を合体させる」は
根本的なカゲロウデイズのルール…、つまり、
「8月15日に死んだ二つの魂を取り込み、
片方に能力を授ける」というルールは
変えられない。



それ自体を変えてしまったら
「世界」の軸が狂ってしまう。



だから、カゲロウデイズに接触した人が
外の世界に存在してる場合、どう足掻いても
カゲロウデイズに取り残されたもう片方の人達は
カゲロウデイズから出ることも不可能だということ。




カ「それに、こいつはランちゃんを
怪我させたんだよ?「セトを取られたくない」
ってそれだけの理由で!!」


貴方「!!?」



私達は思わずマリーを凝視した。



モ「…それ…、マリーちゃんが実際に
ランちゃんを怪我させたところを誰かが
見てたんですか?だからそうハッキリと
断言できるんですよね…?」



モモが低い声で問いかけた。



カ「え?…何言ってるの?キサラギちゃん。
当事者のランちゃんがマリーにやられたって
言ってたんだし、そうなんだよ。」


キ「あぁ。…全く。
昔も今も俺達に迷惑しかかけない。
俺達の平和を乱しやがって…、早く死ねよ。」



キドは憎々しげに足元に倒れているマリーを
蹴った。





それを見た瞬間、ブチッと
私の中の何かが切れる音がした。



それと同時に何もかもが馬鹿馬鹿しく
感じて、私は大声で笑った。








貴方「…っく、くくく…っ。


あはははははははははははははっっっ!!!!」


モ「!? …Aちゃん…?」



貴方「ははははっ…、はぁ。…もういいや。
アホらしい。こんなもの作って、馬鹿みたい。」



私は両手に抱えていたクッキーの入った袋を
床に投げ落としダンッと思いっきり踏みつけた。


何かが割れるような音が足元から聞こえたが、
それすらもう何も感じない。


その音は、私達とメカクシ団の
絆が壊れる音のように思えた。

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クリスタ - 他のアニメでごめんね?早くアヤノちゃんとか、クロハ君とか出てきてほしいな♪てかおそ松長生きし過ぎだろ (2019年9月8日 19時) (レス) id: d6d929f7e2 (このIDを非表示/違反報告)
白澤 - 何で完結してるの?まだ途中だよね?…うん。…うん。そう信じたい更新頑張ってください!!!!! (2018年7月29日 10時) (レス) id: 5361dbf300 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 続き楽しみにしてます。 (2017年9月10日 19時) (レス) id: f05f5711e9 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - この話がとても面白いですね。(*^_^*) (2017年4月12日 16時) (レス) id: ff3c5946ca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:霧零 | 作者ホームページ:無し  
作成日時:2016年5月23日 7時

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