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第十二話ーヒビヤ視点ー ページ16

ヒビ「…も、もしランさんの言ってたことが
本当だったとしても暴力で解決しようだなんて…!マリーの話も、聞いてあげようよ…!!」

カ「そんな奴の話になんの価値があるのさ、
ヒビヤくん?そんなの時間の無駄だし、だったら
ちょっとこらしめて自白させた方が早いじゃん。」


駄目だ…カノさんは初っ端からマリーの話を
聞く気なんてない…!!!!


ヒビ「で…っ、でも!」


キ「ヒビヤ、お前はマリーが憎くないのか?
ヒヨリを奪った原因の一つであるコイツを。」


ヒビ「!!!」


キ「よく考えてみろ?お前はヒヨリを救うため
なら努力を惜しまなかった。能力を上手く使い
こなせるようにほぼ毎日練習を欠かさず、手がかりを探すことにも積極的だった。だが、そんなお前の努力はこいつの手で粉々にされたんだ。」


キドさんの言葉を聞きながら、僕は
カゲロウデイズを攻略した際のことを思い出した。







カゲロウデイズで再会したヒヨリ。

「一緒に元の世界に帰ろう」と手を差し出す僕を
悲しそうに見つめるヒヨリの表情。



「ごめんなさい、ヒビヤ…。それはできない。」

というヒヨリの言葉。


それを聞いた時の絶望感…。


別れ際に言われた
助けに来てくれてありがとう…という言葉。


その時の微かに震えた声色と泣き出しそうになりながらも笑っていたヒヨリの表情が脳裏に鮮明に蘇る。





それと同時にフツフツと湧き上がってくる
黒い感情。








…そうだ…。








ヒビ「…ヒヨリは…ヒヨリは…、







マリーの…、






「コイツ」の、せいで…っっ!!!!!!」









声に出して、ハッと我に返った。









…僕、今…、何を…。






キ「…そうだな。コイツのせいでヒヨリは今も
カゲロウデイズに閉じ込められたままだ。
コイツは不幸を呼ぶ…疫病神なんだよ、ヒビヤ。」


ヒビ「……。」



疫病…神…。



カ「分かったらどいててくれる、ヒビヤくん?
もう少しこらしめなきゃいけないからさぁ…。」




カノさんがグイッと僕を押しのけ
殆ど気を失いかけているマリーに向かって
拳を振り上げた。

第十三話ー夢主視点ー→←十一話ーヒビヤ視点ー ※暴力表現有り



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クリスタ - 他のアニメでごめんね?早くアヤノちゃんとか、クロハ君とか出てきてほしいな♪てかおそ松長生きし過ぎだろ (2019年9月8日 19時) (レス) id: d6d929f7e2 (このIDを非表示/違反報告)
白澤 - 何で完結してるの?まだ途中だよね?…うん。…うん。そう信じたい更新頑張ってください!!!!! (2018年7月29日 10時) (レス) id: 5361dbf300 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 続き楽しみにしてます。 (2017年9月10日 19時) (レス) id: f05f5711e9 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜 - この話がとても面白いですね。(*^_^*) (2017年4月12日 16時) (レス) id: ff3c5946ca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:霧零 | 作者ホームページ:無し  
作成日時:2016年5月23日 7時

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