今日も今日とて推しが尊い 【影山飛雄】

34.推しと赤点 ページ34

『まぁまぁ…次があるって…』





影「どうやって東京まで行くか」





日「チャリだな」






現代文のテスト返しが終わり、流れ解散となった。影山くんは魂が抜けていて、大好きなご飯が入っている荷物も持たずに、ただ体育館に向かおうとしていた。






まぁ何があったのかはそれで確信がついた。






私は影山くんの私物に触るのを1度躊躇したが、これは私は今回現代文の赤点を回避したのでそのご褒美だとして、推し様の荷物を触らせていただいた。





しっかりと、お辞儀してから触ったから、敬意は払ったから。






お弁当と部活用具しか入っていないのであろう、見た目の大きさより随分と軽いバックを持って影山くんを追いかけた。





そこで出会った仁花ちゃんと死んだ顔の日向。





ひなたの表情を見て、また察した。






とりあえず部活前にご飯を食べなきゃ行けないということで4人でそのまま学食へ来たのだ。






2人とも大好きなご飯を目の前にしているのに全然箸が進んでいない。





日「解答欄ズレてた……」





『私もやった事あるよ！！その間違い！』






影「漢字だけ全問正解…」





『凄い！！凄すぎる！！私は語彙力の彙なんて書けなかったよ影山くん！！』





一生懸命元気づけようとフォローをかけるが、仁花ちゃんにそれ、あんまりフォローになってないよ、って言われた。かなしい。

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