今日も今日とて推しが尊い 【影山飛雄】

33.推しとテスト返しof現代文 ページ33

時間が過ぎていく事に席から見える影山くんの表情が死んでいくのが分かった。




それでも、赤点では無いのか、一瞬ほっとしたような顔をしていた。





…それでもギリギリだったり、低すぎたんだろう。





そして最終時間目。





現代文。





影山くんは、現代文が壊滅的だ、と勉強会の時に月島野郎が言っていた。





少し見ていたが、それはそれは、本当に壊滅的だった。






『でもでもでも、影山くんは漢字だけは完璧にしたんだよ神様、お願い、赤点だけは…』





机に突っ伏して、手を組み合わせて呟く。






本人よりドキドキしてるんじゃないか、私。






まぁでも仕方ないよね！！推しの一大イベントだもん！！盛り上がるしか！！





顔を上げると、ちょうど影山くんが答案用紙を返してもらうところだった。






『う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜』






点数を見ないようにして貰った影山くんは、席に戻って、恐る恐る点数を見た。






…








…








私の推し、止まったけど？大丈夫？？






もうそろそろ自分の番だったので一瞬の隙も見逃したくないが、仕方がなく推しから目線を外して、自分の答案用紙を貰いに行く。







ちなみに、現代文は私も苦手だ。なぜか？？語彙力がないからな！！

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