今日も今日とて推しが尊い 【影山飛雄】

32.推しを特等席から眺めよう！ ページ32

テストは無事(？)終わり、テスト返却の日。





テスト返却のため、今は出席番号順に座っている。





そのため、初期の席だ。そう、推しの姿を眺めることが出来るベストポジションなのだ。






もちろん隣になってからも推しを堪能することは出来たし、いやむしろ友達になんかなっちゃったりして、ここの席の時より堪能しまくってるんだけど。







それでもここから眺める推しは最高なのだ。
つい最近までの影から推しを嗜んできた時はこんな気持ちだったのか…と振り返る。





そんな私の目線の先にいる影山くんは、と言うと…。







『いや、顔死にすぎじゃない？まだテスト返ってきてないけど。』





今は1時間目のテスト返しが始まる前。近くに来ている亜美に話しかける。






亜「なんだっけ？トウキョウ遠征かかってるんでしょ？」






『田舎くささがバレるよ！！』





亜「うるさい！」





まぁそうだよね、あの東京だもんね。私たちからしたら未知の世界だよ…。






影山くんはそんな場所に強豪と練習しに行ける、と目に闘志を浮かばせながら言っていたことを思い出す。






そうだ、推しにとってこのテスト返しは今後のバレー人生がかかった一大イベント…！！





『あ〜〜私が全て赤点請け負うからお願いだから影山くんをトウキョウ遠征に行かせてあげて〜〜〜』





両手を合わせ、なにかにお願いをする。






亜「Aも田舎くささ出てんじゃん。」






『うるさい！』







やっぱりトウキョウは怖い。

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