今日も今日とて推しが尊い 【影山飛雄】

19.放課後推しに挨拶してもらえるなんて… ページ19

放課後、散々待たされ、やっと私の出番が来た。




恐る恐るバレー部の体育館へ行くと、日向と影山飛雄くんと確か、谷地ちゃん？という女の子が話していた。





『あの〜…』






日「あ！！羽良さん！！」





影「うっす」





私に気づいた日向が、扉の前で挙動不審な動きをしていた私を体育館の中へ連れ込んだ。






にしても放課後に影山飛雄くんから挨拶してもらえるなんて贅沢すぎるね。おいしい。





谷「あっ、羽良さんですか？！や、谷地仁花です！！よろしくおねがいしぁすっ！！」






『え、かわ』





別に男子だけが推しの対象じゃない、女の子だって好きだ。可愛いは正義。






『羽良Aでっす！！！影山飛雄くんに負けず劣らず可愛いっす！！！よろしくね！！！』






谷「ん？影山くん？」






『気にしないで！仁花ちゃん！！』






谷「わわ、よろしくね、Aちゃん！」






あぁ、モブの私にはなれない存在だ、輝いて見えるよ…。







自己紹介を終えたところで、コートの方を見てみると、影山飛雄くんと日向は休憩終わりだったため、少しアップをしていたみたい。





日「よーし、影山！トス上げてくれ！」





影「おう」





谷「あ、ボール上げるね！Aちゃん、日向が飛ぶから、そこで写真を撮って欲しいっす！1回やるから見てて！」






『了解っす！』







その時の私は2人のバレーを甘く見ていた。

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