62時限目 ページ4
「修哉っ、山登り楽しみだね!」
「うん、山で迷子にならないように気をつけてね?」
「大丈夫だよ! ねっ、桃ちゃん!」
「そうそう! 鹿野くんこそ、班長なのに迷子にならないでくださいね?」
「はいはい、ほら行くよ!」
修哉はそう言うと、少し前を詰める為に走る。私はそれに続いて走ろうとした。が、一番後ろを歩いていたタロス……じゃなくて、伸太郎くんの異変に気づいて私は伸太郎くんに駆け寄る。
「どうしたの? 伸太郎くん、顔色悪いよ?」
「うぇっ……あぁAか、水を飲もうと思ってリュックの中見たんだけど水筒がなくてさ……吐きそう……っ」
「ちょ、ちょっとまだ吐かないで!! じゃあ私は水筒探してくるから、伸太郎くんは文乃ちゃん達と先に行ってて?」
「おぇぇッ、……あい……。あ、あ゙や゙の゙ぉ〜……」
伸太郎くんは気持ち悪い声を出し、口を手で押さえながら先を歩いている文乃ちゃん達の方へ、おぼつかない足で歩いていく。
それを確認した私は皆とは反対方向――先程歩いてきた道を向き、伸太郎くんの水筒を探しに向かう。
「えっと、確かさっき休憩所にも寄ったっけ……」
そう呟きながら休憩所に向かうと、近くの木に赤い水筒がぶら下がっていた。しかもかなり小さな字で分かりにくいが「如月伸太郎」と書かれてある。
「あった……! でも、これ取るには難しいなぁ……」
そう、水筒についている紐が木の枝……しかも高い位置にかかっていて、ジャンプをしても取れないのだ。
……登る、しかないよね。
そう思った私は背負っていたリュックを木の根元に置き、太めの枝に足をかけ、ゆっくりと立ち上がって水筒に手を伸ばす。
そして紐を掴み取り、ほっとした時だった。
「……っ!?」
昨日雨が降って足元が濡れていた為、その地面を歩いていた私のスニーカーの下が濡れていて滑り、それと同時に左足首に痛みが走る。
そして足を滑らせてしまった私は後ろに重心がかかり、水筒を持ったまま重力に逆らうことなく落下していく。
私は目をぎゅっと瞑り、痛みに耐えようと身体に力を入れた。……が、何故か身体に痛みは感じない。
「……えっ」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
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西 - この方角に福があるはずです
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キボシ(プロフ) - うわあああああ!!!生きててよかった〜!雨ノ宮さんの作品大好きです! (2018年8月9日 0時) (レス) id: 03936925d8 (このIDを非表示/違反報告)
チリ - うわあぁぁぁ!カノがぁぁぁ!ってなったけど死んでなくて良かった〜(T-T)カノいなくなったらもう生きていけないもん! (2017年9月23日 0時) (レス) id: ad4555da5a (このIDを非表示/違反報告)
萌音 - やばい! (2017年8月20日 10時) (レス) id: 2aca12b60c (このIDを非表示/違反報告)
カノ子(プロフ) - これ読んでたらいつの間にか顔がニヤけてたwカノ可愛すぎるよ!もう反則!!死んでなくてよかった!! (2017年7月31日 22時) (レス) id: 0b374ab05e (このIDを非表示/違反報告)
うりあん - ヤッバ。カノめっちゃカワええ♪彼氏がカノだったら幸せだな~♪なんて…。セトとキドが名前呼びになっていたのもヤバかった!セトとキドそして夢主ちゃんとカノ末長くお幸せに………………………………………………。 (2017年7月11日 22時) (レス) id: edb7cb8e42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨ノ宮心音 x他2人 | 作成日時:2017年2月23日 20時