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73時限目 ページ15

「……ん、なに? 呼んだ?」

「……え……? 修哉っ……」

修哉が目を醒ましたのだ。目を醒ました修哉はあくびをし、うんと伸びをして起き上がる。

「ゔわ〜ん!! 修哉生きでだ〜……、心配しだんだよ〜!?」

「……へ? 僕死んでないよ? それに、撃たれてないけど……」

「え……でもさっき、黒羽くんが撃った銃弾……」

「あぁそれ? ちょっと掠っただけだよ。で、丁度脚の力が銃声を聴いて抜けちゃってさ。しかも何か超眠くなってきちゃって、そのまま寝ちゃった」

修哉は苦笑しながらそう言い、頬を指でポリポリと掻く。私はその言葉を聞き、脱力した。

「……カ」

「? なに? どしたのAちゃ――」

「〜〜っ修哉のバカ――ッ!! 私が今流した涙返してよ――っ!!」

「わっ、ちょ……Aちゃ……っん」

私は修哉にぎゅっと強く抱きつき、そう言って修哉と唇を重ねる。口を離すと修哉は「ご、ごめんってば……」と言って私の頭を撫でた。

「……Aちゃん、心配してくれてありがとう」

「っ、……もうこんなまぎらわしい事、絶対しないでよ?」

「うん、だって今日のは偶然だし……。じゃあ、そろそろ帰ろっか」

「……うん!」

そう言って私は涙を拭い、笑顔で頷いて修哉と手を繋いで家に向かう。

「いやー、にしても黒羽くんが銃持ってたとは……」

「だよね……しかもいつの間にかいなくなってたし」

「あ、黒羽くんについて聞いた噂がヤンデレの他にもう1つあるらしいんだけどさ……黒羽くん、悪魔らしいよ?」

「えっ!? で、でも私黒羽くんに抱っこされたよ……!?」

「だよね? しかも普通に皆とも仲良くしてたし……」

そんな話をしていると、いつの間にか自宅に着いていた。私は修哉から手を離し、くるりと修哉の方を向く。

「修哉っ、……私を守ってくれてありがとう!」

「! うん、約束……したもんね。Aちゃんを守るって!」

修哉はそう言うと私を強く抱きしめ、耳元で「……ねぇ、A?」と囁く。わたしが「……うん」と返事をすると、修哉は身体を離して満面の笑みを浮かべてこう言った。



「――これからもずっと、Aの事を守り続けたい。今はまだ無理だけど、卒業したら……僕と結婚してください」



「……!! うんっ!!」

そして私達は夜道を照らす街灯の下で、永遠の愛を誓いあって深く濃厚なキスをしたのだった。


*END*

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設定タグ:カゲプロ , 学校 , カノ   
作品ジャンル:アニメ
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キボシ(プロフ) - うわあああああ!!!生きててよかった〜!雨ノ宮さんの作品大好きです! (2018年8月9日 0時) (レス) id: 03936925d8 (このIDを非表示/違反報告)
チリ - うわあぁぁぁ!カノがぁぁぁ!ってなったけど死んでなくて良かった〜(T-T)カノいなくなったらもう生きていけないもん! (2017年9月23日 0時) (レス) id: ad4555da5a (このIDを非表示/違反報告)
萌音 - やばい! (2017年8月20日 10時) (レス) id: 2aca12b60c (このIDを非表示/違反報告)
カノ子(プロフ) - これ読んでたらいつの間にか顔がニヤけてたwカノ可愛すぎるよ!もう反則!!死んでなくてよかった!! (2017年7月31日 22時) (レス) id: 0b374ab05e (このIDを非表示/違反報告)
うりあん - ヤッバ。カノめっちゃカワええ♪彼氏がカノだったら幸せだな~♪なんて…。セトとキドが名前呼びになっていたのもヤバかった!セトとキドそして夢主ちゃんとカノ末長くお幸せに………………………………………………。 (2017年7月11日 22時) (レス) id: edb7cb8e42 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨ノ宮心音 x他2人 | 作成日時:2017年2月23日 20時

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