60時限目 ページ2
「じゃあ、次に会うのは3日後の合宿だね」
「うん、……ばいばいっ」
私がにこりと笑みを浮かべると、修哉は私を抱きしめて耳元で「……おやすみ、A」と言い、身体を離してに深くキスをする。口を離した修哉は私の耳にも音を立ててキスを落とし、私の頭を撫でて手を振って帰っていった。
……それから3日後の日曜日。
「――あっ、Aちゃん! おっはよー♪」
バス内集合で私がバスに乗ると、前の方の座席に修哉が先に座っていた。修哉は三半規管が弱くて酔いやすいらしく、窓側に座っている。私は笑顔で「おはようっ、修哉!」と言い、薄ピンク色のリュックを降ろして修哉の隣に腰かける。
「楽しみだね〜、山登りするんだよね?」
「うん、今日に備えて虫除けスプレーとか持ってきたんだ〜」
「僕はバス酔いしないようにエチケット袋沢山持ってきたよ!」
修哉はそう言って白黒チェックのリュックからエチケット袋を苦笑しながら取りだし、前の座席の後ろについているポケットにそれを入れる。
そしてクラスの生徒が揃って学校前に停まっていたバスは走り出し、その後も私達は楽しく話をした。
「今はー……9時半だからホテルに到着するまであと1時間くらいか……Aちゃん、到着したら僕の事起こしてくれないかな?」
「うん、いいよ! 沢山寝ないと酔っちゃうし、次の山登りも疲れちゃうしね」
「ん、ありがと……」
にこりと笑みを浮かべた修哉は床に置いていたリュックを抱き抱え、目を瞑る。
さて、どうしようかな……私も寝たいけど、修哉を起こす係に任命されちゃったし。
そう思いながら私は胸ポケットから携帯を取り出し、しばらく弄っていた。するとバスが左に曲がった時、眠っていた修哉の身体がゆっくりと私の方に倒れ、そのまま修哉の頭は私の太ももに乗る。
「!! ……って、修哉シートベルトしてなかったんだ……」
私は胸ポケットに携帯をしまい、そう呟いて修哉を起こそうとした。が、修哉の幸せそうな寝顔を見た私は起こす気になれなかった。
「……可愛いなぁ……」
修哉の猫っ毛でさらさらな髪を起こさないように優しく撫で、そう呟いた。自然と頬が緩んで笑顔になっていたらしく、隣の座席に座っていた桃ちゃん・日和ちゃんはニヤニヤしながら「2人ともラブラブだね〜!」と言ってくる。私は2人に大声を出して修哉を起こさないようにする為、自分の口元に人差し指を当てて、静かにするように伝えたのだった。……それから約1時間後。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
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キボシ(プロフ) - うわあああああ!!!生きててよかった〜!雨ノ宮さんの作品大好きです! (2018年8月9日 0時) (レス) id: 03936925d8 (このIDを非表示/違反報告)
チリ - うわあぁぁぁ!カノがぁぁぁ!ってなったけど死んでなくて良かった〜(T-T)カノいなくなったらもう生きていけないもん! (2017年9月23日 0時) (レス) id: ad4555da5a (このIDを非表示/違反報告)
萌音 - やばい! (2017年8月20日 10時) (レス) id: 2aca12b60c (このIDを非表示/違反報告)
カノ子(プロフ) - これ読んでたらいつの間にか顔がニヤけてたwカノ可愛すぎるよ!もう反則!!死んでなくてよかった!! (2017年7月31日 22時) (レス) id: 0b374ab05e (このIDを非表示/違反報告)
うりあん - ヤッバ。カノめっちゃカワええ♪彼氏がカノだったら幸せだな~♪なんて…。セトとキドが名前呼びになっていたのもヤバかった!セトとキドそして夢主ちゃんとカノ末長くお幸せに………………………………………………。 (2017年7月11日 22時) (レス) id: edb7cb8e42 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨ノ宮心音 x他2人 | 作成日時:2017年2月23日 20時