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59時限目 ページ1

「たっだいま〜、はー暑かっ……て、幸助?」

「!! 修哉ぁぁ!! 助けてくださいっす、つぼみがぁぁ……!」

修哉はビニール袋を手に提げ、額の汗をハンカチで拭いている。そして瀬戸先輩を見た修哉が首を傾げると、瀬戸先輩は修哉に駆け寄って後ろに隠れた。

「ど、どしたの!? ……つぼみっ、ダメでしょ彼氏虐めちゃ!」

「ほう、俺に向かってそんな口を聞くのか。……じゃあこれは何だ? おい」

「!? つつつつぼみっ何でそれ持ってッ……!!」

木戸先輩がそう言って例のヤバめの本を修哉に見せると、それを見た瞬間ボンッと音が出る程に顔を一気に赤く染めてそう言う。木戸先輩は、相変わらずニヤニヤしている。
ふ、2人とも弱いなぁ……ていうか、木戸先輩結構攻めるなぁ。

「お前、またコレ買ったんだな。そんなにいいのか?」

「うっ……とにかく早く返してよ、それ……僕のだから!!」

修哉は真っ赤な顔のまま木戸先輩から素早くヤバめの本を取り返し、それを胸に持っていってぎゅっと抱く。そして修哉は元の場所――引き出しの中に戻し、ビニール袋からジュースを取り出して色々な話をしたのだった。
……それから数時間後。

「……あっ、もう5時っすね。そろそろ帰るっすか?」

「ん、そうだな。Aはどうするんだ?」

「じゃあ私も帰りましょうかね……」

「あ、じゃあ僕が家まで送ってあげるよ! あの時みたいにまた道に迷ってあんな酷い目に遭わせたくないし」

「あ、ありがとう……!」

そして私達は鞄を持って先輩達は右、私と修哉は左の道へと歩き出す。

「……ねぇAちゃん」

「うん、なに?」

「手、……繋ごっか」

「! ……うん!」

私の右側――車道側を歩いていた修哉に名前を呼ばれて顔を向けると、修哉はにこりと笑みを浮かべてそう言って私の右手を指を絡ませてぎゅっと握る。
修哉、やっぱり優しくてかっこいいなぁ……そう思いながら修哉の整った顔をぼーっと見つめていると、修哉が口を開く。

「あ、そう言えば合宿の後に近所の神社でお祭りあるんだよね?」

「うん、毎年あそこのたこ焼き美味しいんだよ!」

「そうなんだ〜、じゃあ今年は僕と2人で行かない?」

「もちろん!! ……あっ、もう家着いたね」

私がそう言って頷くと修哉は「やった♪ 楽しみだなぁ〜」と言って笑顔で私と繋いでいる方の手をブンブンと振り、自宅に到着した私はそう言って手を離した。

60時限目→


  • 金 運: ★☆☆☆☆
  • 恋愛運: ★★★☆☆
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設定タグ:カゲプロ , 学校 , カノ   
作品ジャンル:アニメ
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キボシ(プロフ) - うわあああああ!!!生きててよかった〜!雨ノ宮さんの作品大好きです! (2018年8月9日 0時) (レス) id: 03936925d8 (このIDを非表示/違反報告)
チリ - うわあぁぁぁ!カノがぁぁぁ!ってなったけど死んでなくて良かった〜(T-T)カノいなくなったらもう生きていけないもん! (2017年9月23日 0時) (レス) id: ad4555da5a (このIDを非表示/違反報告)
萌音 - やばい! (2017年8月20日 10時) (レス) id: 2aca12b60c (このIDを非表示/違反報告)
カノ子(プロフ) - これ読んでたらいつの間にか顔がニヤけてたwカノ可愛すぎるよ!もう反則!!死んでなくてよかった!! (2017年7月31日 22時) (レス) id: 0b374ab05e (このIDを非表示/違反報告)
うりあん - ヤッバ。カノめっちゃカワええ♪彼氏がカノだったら幸せだな~♪なんて…。セトとキドが名前呼びになっていたのもヤバかった!セトとキドそして夢主ちゃんとカノ末長くお幸せに………………………………………………。 (2017年7月11日 22時) (レス) id: edb7cb8e42 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨ノ宮心音 x他2人 | 作成日時:2017年2月23日 20時

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