51時限目 ページ9
｢は!? ……こっ、断るっ！ 何でもう１回言わないといけないんだ!!｣
｢つぼみの顔を見て、ちゃんと聞いて頭と耳に焼き付けたいんす!! だから、お願いします！｣
幸助のキラキラと輝く瞳と迫力に押され、私が｢しょうがないな……｣と呟くと、幸助はぱぁっと花が咲いたかのように明るくなる。
｢……私も大好きだよ。幸助｣
顔が真っ赤になっているであろう私は、幸助から目を逸らしながらそう呟いた。それを聞いた幸助は、天にでも昇ったかのような顔をしている。
｢ふぅおあぁ!! つぼみ超可愛いっすぅ〜!!｣
｢わっ、ちょ……そんなに揺らすなっ――きゃっ！｣
幸助はそう叫ぶと、私の両肩を掴んで前後に揺らす。そして私がそう言うと同時にゴンドラが少し強めの風で揺れ、私は幸助に押し倒された。
｢!! っこ、幸助……｣
｢……つぼみ。目ぇ瞑ってくださいっす｣
｢……ん｣
そう言われて私が目を瞑ると、唇に柔らかく生温かい感触が走る。それから数秒経つと、幸助はゆっくりと口を離した。
｢ねぇつぼみ。今日……家に泊まってもいいっすか？｣
｢はぁ!? ななななんっ、何言ってるんだ……!?｣
｢何か……久々に一緒に寝たくなったんす。……ダメっすか？｣
幸助はそう言うと、首を傾げる。それがどこか可愛く見え、可愛いものに弱い私の頬は自然と緩む。
｢……べ、別に……ダメじゃない｣
｢！ ありがとっす!! あっ、そろそろ降りないとっすね！｣
私がそう言うと幸助は爽やかな笑顔を見せ、窓の外を見てはっとして私の手を取り、ゆっくりと立ち上がる。
そして数分後、観覧車を降りた私達は隣のゴンドラから出てきたA達と合流する。
｢あ、Aさんと修哉来たっすね！ ２人とも、仲良いっすね〜♪｣
｢でしょ〜？ でも幸助達も、……ねぇ？｣
｢うん！ ラブラブでしたね〜、２人とも！｣
｢……って、まさかずっと見てたのか!?｣
『もちろん！』
私が２人にそう言うと、Aと修哉は声を揃えて笑顔でそう言う。
み、見られてたのか……!! 告白された所も、キスされた所も全部……!?
そう思っていると顔中に熱が集まり、ちらりと幸助を見ると苦笑しながら私を見ていた。
｢……っ、ほら!! 早く帰るぞ、もう空も暗くなってきたしな！｣
｢ふふっ、……そうですね！ 行こっ、修哉！｣
私と幸助･Aと修哉は恋人繋ぎで手を繋ぎ、遊園地を出て電車に乗って家に帰ったのだった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
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ユウ - 調べてみたら「三酸化炭素」ありました！(笑笑) (2017年6月2日 20時) (
レス) id: 639c4828cc (このIDを非表示/違反報告)
マヤ - 続編おめでとうございます！これからも楽しみにしてます♪ (2017年2月22日 20時) (レス) id: b076dcfe40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨ノ宮心音 | 作成日時：2017年2月22日 8時
