49時限目 ページ7
｢お、その反応は何かあったね〜？｣
｢何があったんですか!?｣
Aと修哉は、ニヤニヤと笑みを浮かべながら私達に詰め寄る。
｢なっ、ななな何もなかったぞ!? だよな!!｣
｢ぅえっ!? そ、そうっすよ!! ほら、次行くっすよ!!｣
私がそう尋ねると、幸助はフリーズしていたらしく肩をビクッと揺らしてそう言い、顔を片手で隠しながら私の手を繋いで次のアトラクションに向かったのだった。
そして遊園地のアトラクションほとんどに乗り、空は綺麗なオレンジ色に染まっている。
｢えーっと、まだ乗ってないのはー……観覧車だけかな？｣
｢そうらしいっすね。時間的にもこれで最後っす｣
｢じゃあ、早く行かないとな。……行くか｣
私はそう言って幸助の隣に行き、４人で観覧車乗り場へ向かう。スタッフに券を渡して私と幸助が先にゴンドラ内に入ると、スタッフは鉄製で重そうなドアを閉めて鍵をかける。
そしてゴンドラの中に入った私はオレンジ色のソファーに腰かけ、幸助は私の正面に腰かけた。
｢おぉっ……人と車がどんどん小さくなってくぞ……!!｣
私はゴンドラから外の景色を眺め、窓に手をつきながらそう言って立ち上がる。
観覧車に乗ったのは、小学生以来かもな……そう思っていると、幸助がふふっと笑った。
｢何かつぼみ、子供みたいにはしゃいで可愛いっすね！｣
｢!! しょっ、しょうがないだろ!? 久々に乗ったからテンションが上がってしまっただけだ！｣
幸助にそう言われた私は、そう言って頬を膨らませて幸助の隣に腰かける。
あ、そう言えばAと修哉はどうしているんだろう……。
そう思った私は、身をよじらせて自分の後ろにある窓から２人が乗っているピンク色のゴンドラを見る。
｢お、幸助！ ほら、後ろに修哉達いるぞ！｣
｢あっ、ホントっすね！ 仲良さそうで何よりっ……｣
幸助とそう話しながら修哉達を見ていると、修哉はAの腰に手をまわしてにこりと笑みを浮かべる。そして修哉はもう片方の手をAの後頭部にまわし、何かを言ってぎゅっと強く抱きしめる。
数秒後に修哉がゆっくりと身体を離すと、修哉はAの顎を軽く持ち上げてキスをした。
｢う、わぁ……｣
私がそう呟いている間に２人のキスは激しくなっていき、修哉はAの胸元にある白いボタンをひとつずつ外していく。
それに気がついたAは肩をビクンと揺らし、口を離して何かを修哉に言っている。修哉はそれを聞いて自分の口元で人差し指を立て、Aを押し倒す。
そして２人が見えなくなり、私達は２人から目を離した。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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ユウ - 調べてみたら「三酸化炭素」ありました！(笑笑) (2017年6月2日 20時) (
レス) id: 639c4828cc (このIDを非表示/違反報告)
マヤ - 続編おめでとうございます！これからも楽しみにしてます♪ (2017年2月22日 20時) (レス) id: b076dcfe40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨ノ宮心音 | 作成日時：2017年2月22日 8時
