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48時限目 ページ6

「っこ、幸助……?」

「怖いなら俺が、……俺が抱っこしてここから出すっすよ?」

「は……? わっ、幸助!? おまっ、降ろせ!!」

私が首を傾げて幸助の方を見ていると、幸助は私の脚の間接部分に手を入れてもう片方の手を私の背中にまわし、軽々と持ち上げる。それに驚いた私は慌てて幸助の胸をポカポカと叩き、じたばたと足を動かして降りようとする。

「あっ、そんなに暴れたら危ないっすよ!! ちゃんと俺の首の後ろに手をまわして掴まってるっす!」

「〜〜っわ、分かったよ……こうか?」

幸助に真剣な表情でそう言われ、私はしぶしぶ幸助の首の後ろに手をまわして幸助から目を逸らす。
……顔、近いッ……。

「そうっす! じゃあ、出口まで走るっすよ!!」

「えっ……これで走れるのか!?」

「大丈夫っす!! バスケ部エースをなめてもらっちゃ困るっすよ!」

幸助に私がそう尋ねると幸助はそう言って歯を見せてニッと笑う。その笑顔を見て私の心臓はドキンと鼓動が大きく波打って加速し、顔に熱が集まっていく。

「〜〜っ、ありがと……幸助」

「!! ……うっす」

私が幸助の胸元に頭を寄せてそう言うと、幸助はそう言って出口まで走ったのだった。そして数分後、お姫様抱っこでお化け屋敷を出た私達は修哉達が待っている広場のベンチに向かう。

「……なぁ幸助」

「何すか?」

「そろそろ、お……降ろしてくれないか?」

「え? ……あっ、分かったっす! はいっ」

周りからの視線に耐えられなくなった私が幸助にそう言うと、幸助は「軽いっすねー、ちゃんと食べてるっすか?」と言いながら私を降ろした。私は「ん。食べてるぞ」とだけ返し、幸助と手を繋いだまま修哉達が座っているベンチに向かった。

「おっ、2人ともおかえり〜! どうだった?」

「うーん、俺的にはあまり怖くなかったんすけど、つぼみが最初に出てきたお化けに驚いてそのお化けの鳩尾に拳を突っ込んだのには驚いたっす……」

「ブハッ、つぼみがお化け殴ったの!? エキストラの人かわいそう!!」

「他には何かありましたか?」

「他に? 特に何もなかっ、……」

「何もなかった」と言おうとした刹那、私は幸助にお姫様抱っこをされた事を思い出して身体中が熱くなり、鼓動が速くなっていく。ちらりと幸助を見ると、幸助は頭から湯気が立ち上ぼりそうな程に顔を真っ赤に染めていた。

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設定タグ:カゲプロ , 学校 , カノ   
作品ジャンル:アニメ
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ユウ - 調べてみたら「三酸化炭素」ありました!(笑笑) (2017年6月2日 20時) (レス) id: 639c4828cc (このIDを非表示/違反報告)
マヤ - 続編おめでとうございます!これからも楽しみにしてます♪ (2017年2月22日 20時) (レス) id: b076dcfe40 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨ノ宮心音 | 作成日時:2017年2月22日 8時

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