57時限目 ページ15
それから数週間が経ち、夏休み。
「うあー……暇だなぁ……」
白Tシャツにショートパンツ姿の私は、ベッドに寝転がりながら襟元をつまんで扇ぎながらそう呟く。
まぁ、暇とは言っても宿題はあるけど。一応扇風機はつけてるけど、暑いしやる気出ないや……。そうだ、確か学校の図書室って開いてるんだっけ。外を歩くのは暑いから嫌だけど、涼しいし行こうかな。
「……よしっ」
ベッドから起き上がり、私は木製の茶色いクローゼットを開けて制服を取り出し、着替えて夏休みの宿題をまとめて鞄に入れて家を出た。
「あっっつ!」
私は熱い太陽の日差しを浴び、思わず目を細める。
でもこの炎天下の中、学校まで行けばクーラー天国だ……うん、頑張ろう。
そう思いながら私はアスファルトの上で揺らめいている陽炎を見ながら、学校に向かった。そして学校に到着した私は上履きに履き替え、2階の図書室に入る。
「はあぁ〜っ、天国だ〜……♪」
先輩達が数人いるが気にせず、私はハンカチで額の汗を拭いながらそう言い、私は図書室の奥に向かう。
「……あっ、木戸先輩!」
「おぉっ、A! 何か、久しぶりに会ったな」
そこにはいつも通り髪をポニーテールにまとめ、履いていた赤ジャージはニーハイにして第1ボタンを開けている木戸先輩と、ベストを脱いでTシャツとズボン姿で第2ボタンまで開けた修哉と瀬戸先輩がいた。
「3人とも、一緒に来たの?」
「うん、Aちゃんにもメール送ったんだけど……もしかして見てない?」
「えっ? ……あ、本当だ!」
修哉の隣に座ってそう尋ねると、修哉はそう言って首を傾げる。鞄から携帯を出して見てみると、修哉からのメールが確かに1件着ていた。
メールを開くと『やっほ〜(^o^)今日つぼみと幸助と一緒に学校の図書館で勉強するんだけど、来る?(・・?』と書かれている。
「ご、ごめんマナーモードにしてて気づかなかった……」
「あははっ、大丈夫大丈夫! さ、早く宿題しよっか!」
そう言うと、修哉は笑顔で私の頭を撫でた。瀬戸先輩は私達を見て「2人とも、仲良いっすね〜!」と言う。私は鞄からペンケースと宿題を出し、勉強を始めた。
「うーん……? ねぇねぇ、Aちゃんここ分かる?」
「あ、これはね……ここを、こうすれば答えが出るよ!」
「……おぉ〜っ、解けた!! ありがとっ、さすがAちゃん♪」
修哉は数学が苦手らしく、私に問題集を見せてそう尋ねてくる。そして私が修哉の問題集を見て、指で数字を差しながら答えの出し方を教えると、修哉は教えた通りに解いた。修哉は問題が解けると、そう言って笑顔で抱きついてくる。
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ユウ - 調べてみたら「三酸化炭素」ありました!(笑笑) (2017年6月2日 20時) (レス) id: 639c4828cc (このIDを非表示/違反報告)
マヤ - 続編おめでとうございます!これからも楽しみにしてます♪ (2017年2月22日 20時) (レス) id: b076dcfe40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨ノ宮心音 | 作成日時:2017年2月22日 8時