22時限目 ページ6
それから数週間が経ち、体育祭。学年カラーの赤いハチマキを頭につけた私と修哉は、一緒に校庭のトラックの外側に設置されている応援席で観戦をしている。
運動が苦手な私が出場する種目は2つだ。1つは必ず出る事になっている学年リレーで、もう1つは余り物で強制的にやる事になってしまった借り物競争。
「はぁー……」
「どうしたの? 溜め息なんてついて」
「早く終わってくれないかなぁって思ってさ……」
「ぷはっ、まだ始まって2時間しか経ってないのに!?」
隣であぐらをかいて座っていた修哉は、私がそう言うと吹き出してお腹を抱えて笑い出す。
ホント、体育祭なんて誰がどういう目的で作ったんだろう……。
そう思いながら現在行われている綱引きを観戦していると、学校の四方に取りつけられているメガホンのような形のスピーカーから、放送が流れた。
《この次に行われる借り物競争に出場する生徒は入場門に集まってください。繰り返します、――》
「も、もう出番かぁ……。じゃあ行ってくるね!」
「うん、……あ、ちょっと待って?」
「えっ?」
私が立ち上がって羽織っていた桃色のパーカーをたたんで修哉の隣に置いた時、修哉はそう言って私の手首を掴む。そして私が振り返ると同時に修哉は私を引き寄せて優しく抱きしめ、身体を離すと私の前髪を手で持ち上げておでこにリップ音を立ててキスを落とした。
「Aちゃんが、1位になれるおまじない☆」
「〜〜っ!!」
そう言ってにこりと笑って人差し指を自分の唇に押し当ててウインクをする修哉を見た私は、徐々に顔に熱が集まっていく。
そして修哉は、そんな私を見て「あはっ、顔が真っ赤だよ?」と言って私の頭を撫でる。
「ほらっ、早く行かないと出番になっちゃうよ?」
「……うんっ、行ってくるね!」
私はそう言って入場門に向かって走る。そしてそれから数分後に私が出場する借り物競争が始まった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキーナンバー
8
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
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ペンネグラタン(プロフ) - セトの天然って怖いよね。 (2017年1月2日 20時) (携帯から) (レス) id: 04ea405d06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天ノ川夜月 | 作成日時:2016年12月6日 17時