17時限目 ページ1
そして帰宅後、私はすぐに自室のベッドに腰かけて木戸先輩に電話をした。
「もしもしっ、木戸先輩ですか!?」
「おぉっ、何だいきなり……どうしたんだ?」
「私っ……、鹿野くんに告白されて付き合う事になりました!!」
「そうか、それはよかったな! ……アイツ、やっと告白したのか」
「? やっとって……?」
「いや……アイツ、俺によく相談しに来ていたんだ。もっと仲良くなるにはどうすればいいのか、どうすれば僕の事を見てくれるのか……。まったく、俺に頼りすぎて困ったものだ」
先輩はそう言って溜め息をつくが、本当は嬉しいらしく声がはきはきとしている。
「そうなんですか……。先輩、本当にありがとうございます!」
「別に俺はお前にメイクを教えてやっただけだから、ほとんどはお前の実力だがな……。それで、話はそれだけか?」
「はい! それじゃ、電話切りますね!」
「あぁ、末長くお幸せにな」
先輩がそう言い終えたのを確認し、私は電話を切ったのだった。
そして翌日、私が制服に着替えていると家のチャイムが鳴り響いた。その後に、リビングの方からお母さんの声が聞こえてくる。
「Aー、鹿野くんって子が迎えに来てるわよー!」
「えっ!?」
眠気覚ましにぴったりなくらいに、私は驚いた。急いで着替え終えて鞄を持って玄関に向かうと、そこには確かに鹿野くんがニコニコの笑顔で立っている。
「やっほー♪ おはよっ、Aちゃん!」
「かっ、鹿野くん!?」
「Aっ、いつの間にこんなかっこいい彼氏作ったのよ〜! それじゃ、いってらっしゃい♪」
お母さんはニコニコの笑顔で私の背中を骨が折れるんじゃないかと思う程にバシバシと叩き、そう言って手をひらひらと振る。
「行こっか、Aちゃん!」
「あっ、うん! いってきます!」
そう言って私は鹿野くんと一緒に家を出た。そして数分程歩いた所で鹿野くんの手が私の左手に触れる。
「!! っご、ごめん……」
「? 何が? てかさ……手、繋ご? 付き合ってるんだしさ♪」
「! う、うんっ!」
そう言って私が差し出された鹿野くんの手をきゅっと握ると、鹿野くんはにこりと笑みを浮かべて再び歩き始めた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
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ラッキーカラー
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8
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ペンネグラタン(プロフ) - セトの天然って怖いよね。 (2017年1月2日 20時) (携帯から) (レス) id: 04ea405d06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天ノ川夜月 | 作成日時:2016年12月6日 17時