◇◆03◆◇ ページ6
遥side
柏木「入ってこーい。」
はぁ…やっと石ころさんの顔が拝めるのね…?
どんな顔なのかしら。
絶望したらどうなるのかしら。
あぁ……ゾクゾクするッ……!!
興奮を抑えて扉を開ける。
遥「失礼します。」
ペコリと一礼して入ると顔を赤くする生徒達。
あら…貴方達も単純なのね…?
遥「本日からこのクラスになりました、
黒ヶ崎遥です。
よろしくお願いします。」
ふわりと微笑むと顔を赤くしつつ警戒しているカラフル集団。
キセキの世代…かしら…?
そして涙目で怖がる演技をしつつ睨むのが…
石ころさんね…?
そんな演技じゃバレバレよ…?
でもまぁ…楽しくなりそうね。
柏木「黒ヶ崎はな、黒ヶ崎財閥の令嬢なんだ。
本人の希望で特別扱いはしないが
無礼なことはするなよ。」
先生も期待以上に活躍してくれるわね。
ほら…みんな口をあんぐり開けて…。
悔しそうに石ころさんは睨んでいるわ。
笑ってしまいそうよ。
いいわ…その醜い顔。
柏木「黒ヶ崎…席についてなんだが。」
あら…選べるのね。
遥「私…あの席がいいです。」
もちろんキセキと近い席にはしないわ。
あの、ピンクの髪の子に興味があるのよ。
クラス「え!?」
キセキ目当てだと思われていたのね。
石ころさんは安心していそう。
待ってて…?
今すぐ余裕じゃなくしてあげるわ…?
柏木「えー…よし、黒ヶ崎は桃井の横だな。
桃井、学校の案内を任せてもいいか?」
桃井さん…突然で驚いているわね。
遥「あの…私からもいいかしら…?」
クラスの子は何かヒソヒソ話しているけれど気にしない。
きっと桃井さんは嫌われているのね。
私からも頼むと戸惑っていたけれど了承してくれた。
遥「よろしくね…?桃井さん。」
桃井「うん…よろしくね!」
フフッ…1人目は貴方に決まりよ。
ー 黒きオニキスは静かに輝く ー
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作者名:性悪腹黒無気力系BØY | 作成日時:2016年2月22日 23時