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そういえばクラスのやつが前になんか言ってたな…
ク『お前そんなに傷ついて男に体でも売ってんのか?』
多分からかわれてたんだろうけどそんなことを思い出した。
俺でも体売れるのかな…
体売るってなんの事なんだろ。
一緒にお出かけするとか?
それだけならやってみてもいいよね。
善は急げだし起きたら駅前にでも行ってみよ。
大「どーしたの?なんか考え事ー?不安とかあったら言っていいんだよ!」
二「なんにもないから大丈夫ですよ!
それよりベッド俺が使っちゃっていいんですか?
お邪魔してる側だしどこでも寝れるからベッドじゃなくていいですよ?」
大「いいのー!怪我人をそこら辺で寝かせる趣味はないです〜!
素直に寝ないと一緒にベッド入っちゃうよ?」
子供みたいににやにやしながら言ってきたからここはお言葉に甘えてベッドを使わせて貰うことにした。
流石にシングルベッドに2人は…ね?
なんもないとしても気まづいし…。
大「それじゃあおやすみ〜」
寝室に入る俺に向かって手を振っている彼におやすみなさいとだけ言ってベッドに寝っ転がった。
疲れが溜まっていたのか目を閉じたらすぐに寝てしまっていた。
窓から差し込む光を感じながら目を覚ますと
何かいい匂いがキッチンの方からしてきた。
ベッドから出て寝室のドアを開けると
大「おはよ〜」
すごい寝癖がついている彼があくびをしながら言ってきた。
二「おはよーございます」
大「嫌いな食べ物とか食べれないものあるー?」
二「苦手なのは生モノと貝類ですかね…?」
大「それならよかった!
今朝ごはんできたとこだから座っててー」
そう言われ座っていると焼き魚、卵焼き、味噌汁、白米とthe朝ごはんのようなものが運ばれてきた。
大「どーぞー食べて食べてー」
二「いただきます…」
湯気がたっている味噌汁を啜り卵焼きを1口食べたらなんだか泣けて来てしまった…。
大「どうしたの!?泣くほど不味かった…!?」
二「ちが…美味しくて…俺…手料理とか…食べたの…初めて…だから…」
俺ってこんなに泣き虫だったっけ?
大「泣かなくていいんだよ。
こんなのでよかったらいつでも作るから。
泣いて喜んでくれるなんて俺すごい幸せ者じゃん!
でも笑ってくれた方がもっと嬉しい!」
いつものようにニコニコしながら言う彼がまた優しくて泣きやもうとしてるのにどんどん涙がこぼれた。
だけど笑ってくれた方が嬉しいなんて言われたから泣きながら笑った。
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作者名:あかにゃん | 作成日時:2019年4月16日 15時