家庭 ページ2
俺の家は最悪だ。
母は酒乱で父はギャンブル依存症。
しかも2人とも暴力をふるう。
この生活はもう16年間続いている。
親は暴力をふるってくるが、学費は払ってくれて中学は卒業出来た。
でも高校に入るとバイトしろとだけ言って1円も払ってくれることは無かった。
俺は家から1番近くて学費の安い学校に通おうと思った。
その学校は学費は安いが偏差値が高く、受かることは難しかったけど猛勉強してどうにか合格することが出来た。
入学して早々先生に言われたのは体のこと。
俺の体の痣を見て何かがあったのだと思ったらしい。
先「その傷どうしたの?」
まぁそう思うのも当たり前のことでこんなのは初めてじゃない。
中学の頃も同じように担任が気にかけてくれたことがあって、その時は助けてくれると思って素直に話したんだ。
でも結局親に少し注意しただけ。
そのせいで逆に親の暴力は増す一方だった。
だから俺は言わないことに決めているんだ。
二「転んだだけなんで」
そう言うと先生は深く追求はしてこなかった。
毎日毎日帰ったらお酒を飲んでいる母に殴られ新しい傷をつけて学校にいく。
そんな生活が1週間続きさすがに先生も対処しようと思ったのだろう。
帰りのホームルームが終わって廊下に出たら俺の元に先生と初めて見る私服に名札を下げてる人が寄ってきた。
先「この学校にはカウンセラーの先生がいてね?
その先生になら話しやすいんじゃないかと思って」
そう言うと隣に居た彼が話し始める。
大「初めまして。
この学校のカウンセラーをしてます。
大 野 です。」
淡々と自己紹介をする彼の目は優しくて、
会ったばかりなのになんでも話せそうな気がした。
だけどやっぱり昔の事を思い出すと相談はしたくない。
二「俺そーゆーのいらないんで」
それだけ伝えて歩きだしたら右手を引かれる。
大「まぁまぁいいから!
とにかく話そーよー」
そー言って連れてかれたのはカウンセリング室。
大「最近話し相手がいなくてつまんなかった所なんだよねー!」
そんなことを言いニコニコしてる彼。
大「とりあえずもう1回自己紹介しとくね!
名前は大 野 で歳は23歳!
好きな食べ物は魚でー嫌いな食べ物は特になし!
趣味は絵を描くことかな!
好きなことはー」
二「ちょっと待ってください!
どーせあなたも体の怪我のこと聞きたいんでしょ?
これは先生にも言ったけど転んだだけですから!」
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作者名:あかにゃん | 作成日時:2019年4月16日 15時