〜君との景色〜【短編集】

球技大会(お前が･････) ページ16

今日は、私の嫌いな球技大会！！(スポーツ苦手)

女子の部は終わり、男子の部が始まる。
大抵、女子は応援がすごい。好きな男子がいると尚更ヤバすぎる。

ちなみに、私のはもう彼氏がいるから、もちろんユウを応援するんだけどね。違うクラスだけど…ま、仕方ない。(私のクラスの男子すまんね。)…でも。一応、応援しとこうか。なんか言われたらやだし。(クラス対抗だからね。違うクラス応援してたら、女子からなんかいわれそうだからね…)

審判の合図で始まる。男子は、バスケだ。バスケ男子って、かっこいい。うん。

最初から、私のクラスとユウのクラスだ。

ユウがボールを奪い、ゴール。
いつもあんまり球技してるとこ見ないから、いつもと違うかっこよさが私をキュンキュンさせてくれる。しかも、半袖を腕まくりしててユウの程よい筋肉がみえる。かっこいいなぁ。(やばい。重症だ。)

試合が終わり、こそっとユウの方に行く。

『ユウ！』

ユウが振り向き、体育の後というせいもあり、汗の爽やかな匂いがする。

「A…。」

近くで見ると、ユウの髪が肌についている。

『お疲れ様。』
「あぁ。」
『すごかったね。ほとんどユウが入れてたじゃん。』
「まぁな。お前がみてるからな。」

……さらっと、かっこいいこと言ってくれますね…。
ユウがタオルで汗を拭くのをやめる

「…なぁ」
『ん？なした？』

視線だけをこっちに向けて、

「お前、たまに自分のクラスの男子応援してたろ。」
『…うん…？』

それがどうしたんだろう？
ほんとを言えば、自分のクラスを応援するのがあたりまえだ。

ユウが、急にぶすっとしはじめて、名前を呼んでもこっちを見てくれない。
…怒ってる？

『ユウ、なんで怒ってるの？』
「………」

もう！ユウったら！！

『ユウ！！』

私も少し怒り気味で名前を呼んだら、ビックリしてる。
ユウのこんな顔レアだよ。可愛いなぁ。こんなこと本人には言えないけど…

『なんで怒ってるの？』

すると、言いにくそうに口を金魚みたくパクパクさせて、なにかを喋ろうとしてる。

『？』

恥ずかしそうにこちらを見てきて、

「だって、俺以外の男子応援してるから…」

…あぁ、なんだ。そういうことか。
今ならユウに何言われても言い返せそうな気がする。

『ふふ。ユウもそんな事思うんだぁ〜』

とたんに、ユウの顔が赤くなる(可愛いなぁ)
球技大会っていいね！！！

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