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オ「サクラの木に、ドラゴンの心臓の琴線
  よくしなる。
  さぁ、振ってごらんなさい。」


シュッ

パリーン


オ「おやおや、合わんようじゃ。」

『すみません…』

オ「大丈夫じゃ。
  サクランボの木に、セストラルの尾の毛
  よくしなる。」


シュッ

ガタガタガタ
ドサドサドサ


オ「これもダメか。
  ふむ、、あれは…」


オリバンダーはまた店の奥へ行ってオレンジ色の
箱を持って戻ってきた。


オ「金木犀の木、角水蛇の角
  しなりにくい。」


杖の持ち手には綺麗なブルームーンストーンが
はめ込まれている。
杖を持った時、なんだか温かい気持ちになった。


オ「決まったようですね。
  その杖は金木犀の木が使ってある
  珍しい杖でしてね、長いこと店の奥で
  持ち主を探していたんですよ」

『そうなんですね。
 私、金木犀大好きなんです!』

オ「そうでしたか。花言葉も素敵ですしね。
  それは良かった。」


お代を払って私たちはオリバンダーの店を出た。


『教授!次はどこに行きますか?
 制服?それとも羽ペンとか?』

セ「次は本屋だ。
  我輩はノクターン横丁で薬草を買ってくる。
  本を決めておけ。」


そう言って教授はノクターン横丁に
行ってしまった。







金木犀の花言葉:初恋
ブルームーンストーンの石言葉:愛の始まり

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作者名:黒ウサギ | 作成日時:2022年2月20日 3時

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