北山さんとyummy!な関係

車校の先生 ページ25

ノンリアル









「もうちょっと、スピード落とそっか」







「はい！」








今自動車の教習所で路上練習中








隣には私の担当になるのが3回目の北山さん








北山さんは私が初めて路上練習するときに

担当してくれて







すごく緊張してて

ミスばかりしちゃった私に





怒ることなく、

分かりやすくたくさんアドバイスをしてくれた







話しやすくてイケメンだから

北山さんに恋してる生徒もいるぐらい人気な先生









「だいぶ上手くなったね」









「ありがとうございますっ！」








「いやもう始めの時はどうなることかって思ってたけど、かなり成長した」









「北山さんの分かりやすい指導のおかげです！」








「お、嬉しい事言ってくれるねー。じゃあ、次の実技もこの調子で頑張って」







そう言って北山さんがふわっと微笑んだ








「はい！ありがとうごさいました」








手をひらひら振りながら

学校の中に戻っていった北山さんに


ぺこっと頭を下げた









ーーーーーーー




今日も路上練習があった








あったんだけど・・・







担当は北山さんじゃなくて

厳しいおじさんだった






いわゆる鬼教官









当然ミスが多い私は

ずっと怒鳴られっぱなしで




せっかく北山さんのおかげで

自信がついてきたのに


それも全部ぶちこわしで








「はぁー」






思わず溜息が出た





学校の休憩スペースで


しばらく1人でボーッとしてると








「…Aちゃん？」








聞き覚えのある声が







びっくりして顔を上げると北山さんがいた









「どした？なんかあった？」








私の顔を見るなり

優しい声でそう言ってくるから


今日あったことを話した









「…そっか。まぁそんな時もあるよ、あのおじさんだってAちゃんに上手くなって欲しいから言ってるんだし。それは注意じゃなくてアドバイスなんだよ」









アドバイス、かぁ








なんか北山さんに話を聞いてもらって


心がすっきりした気がした









「んー、なんか少し元気出ましたっ！」









「おっ、ならよかった笑 じゃあ次のAちゃんの実技は俺が担当出来るように頼んどくわ」








「えっ、ほんとですか！？」








「うん、でも俺厳しくいくから覚悟しとけよ〜」








そう言っていたずらに笑う北山さん

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