episode 35 ページ39
突然なるせに抱き締められるから、
驚いたものの嬉しくはあり、
私もぎゅーっと背中に回した手に力をこめた
・・・ちょっとまって?
あらきさんたちいるしー!!!!
「なっ!!なるせ!!!はずかしいから!!!」
離してもらいたくて背中をバシバシと叩くも、
んー!!と言いながら全然離れない
うれしいけど!うれしいんだけど!
人前なのは話が違う!!
ようやく不服そうだが離れてくれて元の状態に戻った
「いやー、そんなにイチャつかなくてもー^^ww」
ととても愉快そうに話すあらきさんを前に、
顔から火が出そうだった
「じゃあー、そろそろなるせも限界そうなんでぇ、お開きにしましょーか!!」
とめいちゃんが閉めようとしてくれた
そこを遮るようになるせが口を開く
「あ、あの、特にめいちゃん。これからAさんのことAさんじゃなくて"なるこ"さんってよんでな」
「なぁんで?!特になんでおれ??!」
「リスナーのみんなにもお伝えしようと思ってるから」
えっ・・・と固まる3人
「名前出す訳にもいかないし、呼称ないと話しづらいじゃん?だから。」
だからって・・・・・・淡々と話すなるせは酔ってはいるものの、
話の筋は通っているからなんとも返し難い
「めいちゃんには単純にAさんってあんま呼んでほしくないから」
とまたよくわからない理由をつけるものだから、
余計本気なのかどうかわからなくなる
「ほ、ほんとに公表するの・・・??」
「するよ。したい。・・・だめ??」
「いや、だめっていうか、大丈夫なの??」
私のせいで今までのなるせの頑張りを消してしまうのではないか、と不安は募る
「んー、ま、確かにそこまでプライベート出さなくてもいっかなー、って思うけど、でも、おれ、リスナーと恋バナしたいんだよねw」
「ふはっ↑www なるせらしーっすね^^
Aさん、あ、なるこさんww
大丈夫っすよ〜 公表してる人もいるから^^ 」
「えっ!やだ!おれも昔同じこと思ってたし!!」
とあらきさんもめいちゃんフォローしてくれる
「Aさんには迷惑かけないように絶対するから!!
だっておれ自慢したいんだも〜ん!w」
と泣すがるような声を出すなるせ
これだけみんなが大丈夫と言うのなら了承しないわけにもいかず、わかったよ、と返したが、不安が消えることは無かった
231人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「歌い手」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
カニカニハンマー(プロフ) - まねきねこさん» ありがとうございます!不定期で申し訳ないですが、これからもよろしくお願いします! (2021年11月23日 21時) (レス) id: cf1bba5169 (このIDを非表示/違反報告)
まねきねこ(プロフ) - うわわ、私好み過ぎる、、、!陰ながら応援させて頂きます!! (2021年11月23日 16時) (レス) id: 0805c5ceba (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:カニカニハンマー | 作成日時:2021年10月7日 22時